飲食店が儲からない5つの理由

飲食店が儲からない理由
投稿日:2018年5月25日 | 最終更新日:2022年11月5日

飲食店は儲からない、とはよく言われていることですが、実際飲食店を経営されている方には、そのように感じている方も多くいるのではと思います。何故飲食店は儲からないのでしょうか。

その理由を一挙にご紹介させて頂きます。現在飲食店を経営されている方、今後独立・起業し飲食店を経営しようとしている方は、是非この記事を参考の一つにしてみて下さいね。飲食店が儲からない理由は・・・ズバリ5つ

飲食店 儲からない

目次

飲食店が儲からない理由はいくつかありますが、主な理由を上げると、ズバリ5つ!

・店が繁盛すればするほど、人件費がUPする

・今後増えていく人件費(最低時給のUPなど)

・薄利多売なビジネス形態

・天候等にも左右される

・今後新しい店舗がどんどん出てくるリスクがある

これらが、飲食店が儲からないと言われる理由です。それでは一つ一つを細かく解説していきましょう。

店が繁盛すればするほど、人件費がUPする

誰でも飲食店を経営する人間であれば、客足が増え店の売り上げが上がることを望んでいるはずです。しかし、客足が増えると、ある問題が生じます。

仮に一人で店を切り盛りしていたとして、客足が増え一人では手が足りないため新たなスタッフを雇うとすると人件費がUPしてしまうのです。

これが、飲食店が儲からないと言われる最大の要因であったりします。人件費がUPすると、売上は確実に上がっているのに、利益が出ないという負のスパイラルに陥ってしまうのです。

飲食店は、店の規模により、1日で最高の売り上げがどの程度かはある程度決まっているビジネスです。その中で人件費がUPする要因があると結果的に利益は必ず下がってしまうのです。

今後増えていく人件費

仮にアルバイトスタッフを雇うとしても、当然最低賃金以上で雇う必要があります。そしてご存知かもしれませんが、最低賃金は、年々上がっています。

最低賃金は地域により違いますが、東京都では、ここ10年で下記のように推移しています。

(時給)

・平成19年→739円

・平成20年→766円

・平成21年→791円

・平成22年→821円

・平成23年→837円

・平成24年→850円

・平成25年→869円

・平成26年→888円

・平成27年→907円

・平成28年→932円

・平成29年→958円

ここからも分かる通り、最低賃金は、年を追うごとに上昇しています。今後も当然ながら最低賃金が下がることはないと予想されます。つまり自店の売り上げが上がらなかったとしても人件費は上がっていくため、利益が削られていく、という構図になります。

薄利多売なビジネス形態

飲食店とはご存知の通り、非常に薄利なビジネス形態です。あくまでもこれは参考程度ですが、仮に750円のラーメンの原価を算出するとしたら

食材原価200円

光熱費50円

家賃100円

人件費225円(人件費は1杯のラーメンを作るのに15分かかるとして算出)

雑費50円

これで原価は625円となります。つまりラーメンを1杯売ったとしてもわずか125円の利益しか出ないということになります。

仮に50杯を1日で売ったとしても1日で利益はわずか6,250円とかなりの剥離なビジネス形態になります。量を売るにしても今よりも大きいキャパで売る場合には、どうしても新たな人員を雇うなどをしないと、手が回らず売上のUPが非常に困難になります。

新たに人員を増やすとまた人件費がUPしてしまうという構図になってしまうため、いつまでも利益が上がることがないという負のスパイラルに陥ってしまうため、正に「飲食店は儲からない」と言えるのです。

食材原価だけを考えれば、非常に大きな粗利が取れるので、多くの人が魅力的に感じる飲食店ですが、当然ながら粗利が多くても最終的に手元に残る利益が少ないのであれば、結局のところ店は儲からないのです。

居酒屋 儲からない

天候等にも左右される

天候も飲食店においては売上を左右してしまう項目の一つなのです。

飲食店というのは、多くの人が外出するようなシチュエーションでなければお客さんは店に来ることはありません。つまり、雨が長く続いたり、雪が降ったりという悪天候の状況が続くと、外出する人自体が減ってしまうため、当然店に料理を食べに来る人は減り、売上は下がってしまうのです。言ってしまえば、天候などは経営努力でどうにかなる部分ではなく、運に左右される話です。

売上が運に左右されてしまうビジネス形態である以上は、確実性がないビジネスなのです。そういう意味でも飲食店は儲からないビジネスと言われてしまいます。

今後新しい店舗がどんどん出てくるリスクがある

飲食店に限らず店舗系ビジネスの宿命は新たな競合店が次々とオープンしていきます。既に飲食店を経営されている方や、普段から飲食店で外食をする機会が多い方であればよくご存知かと思います。

当然廃業する飲食店などもあります。廃業する飲食店であれば、それほど多くの客足がそこに向いていたわけではないため、ライバル店としてはそれほどの脅威にはならない存在であったかもしれませんが、注目が集まりやすい新規出店店舗となるとそうではありません。

オープンして目新しいうちは、味がそれほど優れていない店であったとしても、興味本位などで多くの人が訪れます。近隣エリア内に店舗がオープンすれば、一時的〜継続的に限られた客足を取られることになってしまうのです。

特に昨今の飲食店はジャンルを問わず、独創的な店舗も増えて来ており、そういった店舗で楽しみを覚えた客の足を、再び自店に向けるということは、簡単なことではありません。

自分が店で出店しているエリア内で、自店に来る客の数はどうしても限られているため、新しい店舗がオープンするという出来事だけでも、そのエリア内で自店を訪れる客の数は減ってしまうのです。それが同ジャンルの店舗であれば尚のこと、受ける影響は大きくなります。

業種的に長期継続することが困難

これは儲からない理由の一部に入りますが、仮に人件費のUPを避けるために、一人で店を切り盛りするとしましょう。そうすると何が起こるかというと、定休日があったとしてもあなたの休みは結果的に0になる可能性が非常に高いです。一人で店を切り盛りしていると、営業日はその対応だけで精一杯になると思います。

そうなってしまうと事務処理や残務処理を行うのは、定休日になります。その結果、あなたの休みは結果的に0になってしまうのです。年齢が若いうちは何とか体は持つかもしれませんが、歳を重ねるにつれ、体力は落ちて来てしまいます。そうなると続けるのが困難になってしまうという未来が待ち受けているのです。

体調を崩して店を休むにしても、一人だとその日は店を閉めるしかないため、必然的にその日の売上は0になってしまいます。

また、人間誰でもそうですが、休まずに仕事を続けていると段々と仕事のパフォーマンスは落ちていきます。そうすると気づかぬうちに、料理の味が変化してしまったり・・・ということも十分に起こり得るのです。

まとめ

以上、飲食店が儲からない理由をご紹介させて頂きましたが、必ずしも全ての飲食店が儲かっていないというわけではありません。こうした問題を抱えている店舗は多いとは思いますが、逆に成功例も数多いのです。

よく脱サラして、自分で飲食店を・・・といった話はよく聞きます。失敗してしまうケースが多いのは、儲かるビジネスモデルが考えられていない、マーケティング不足という理由が挙げられます。今後飲食店の開業を検討している方であれば、リスクを十分に理解した上で事前に準備することが望ましいと言えます。

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ABOUTこの記事をかいた人

店舗経営者の売上・利益アップに直結するためのマーケティングと動線設計が得意。1つの集客アイテムに特化させるのではなく、店舗がすでに利用している販促アイテムの効果を最大化するための戦略からスマートフォン集客、リピートの仕組み化、客単価を上げるための価値戦略、心理学を用いたメニューのプライシング設定、カメラ技術に売れる文章などトータルで改善をサポート。店舗の売上アップが自然とできるためのベルトコンベアを作り上げ、利益が倍々に増える繁盛店が続出。集客改善のサポート業種も豊富である。 【クライアントに成果】を信条に、とにかく結果にフォーカスした実践的な内容のコンサルが得意。