同エリアにライバル店やその他の同業他社がひしめくなか、いかに自社の飲食店に集客するかは常につきまとう課題となります。
今回はお客様を集客する手段の1つ「イベント」にスポットをあてて、事例を交えながら解説していきます。
目次
飲食店におけるイベント集客の重要性
数多くの集客手段があるなかなぜイベント集客が重要なのでしょうか。
飲食店の他にも対面するサービスはありますが、特に飲食店では来店し、滞在している間にいかに「充実している」と感じてもらうことが今後の再来店のきっかけとなります。
美味しい料理はもちろんですが、単においしいだけで集客できるとお考えの方ほど後に売上に悩むことになるといっても過言ではありません。
では、イベント集客することでどのようなメリットが生まれるのでしょうか。
飲食店のイベント集客のメリット
イベントを行い集客することのメリットとして、以下が挙げられます。
・期間を定め売上の伸びが期待できる
・〇〇の店といった印象をつけて認知、ブランディング活動の1つとなる
・UX(ユーザーエクスペアリアンス)つまりお客様が「楽しい」や「心地良い」を体感できる手段の1つとなる
など売上を上げると共に、店全体のイメージアップ、リピートのきっかけ、ブランディングなどを手に入れることができる実店舗経営において必要不可欠な手段です。
飲食店のイベント集客を行う手順
それでは次に飲食店でのイベント集客を行うための手順と事例を交えながら解説していきましょう。
①イベントのプランニング
これまでに何かしらイベントを行った方で、特にうまくいかない原因の多くはこのプランニングにあります。
ただ思い付きだけのような安易な計画は危険・・・というより、単なる無駄な作業が増えるだけです。もしあなた自身のも現場に立っているのであれば、通常業務の合間にイベントの企画や関連する準備を行わなければいけません。
時間と、労力をかけるのであれば、イベントを行うことでの収穫(売上、イベントの効果測定、店舗でのお客様の反応、改善点など)をきちんと手に入れたいものです。
計画を立てる際の重要なポイントとして
・イベントと店との関係性はあるか
・ありきたりなイベントではなく、ユニークな内容を生み出せるか
・イベントをきっかけとしてリピートする可能性はあるのか
特にこの3点は必ず押さえておきたいポイントです。
②イベントを行う際のマーケティング計画
①と同じくらい大切なのはマーケティングです。イベントを告知るする際、どのようにしてお客様に届けるか。
・どんなツール(ホームぺ―ジやブログ、SNSなど)を用いて、どのようにアプローチし、イベント開催までどう誘導するかツールごとに計画を立てる
・CV(コンバージョン)をどこにするか
これは、普段のメディアの使い方によって大きく左右します。
ただホームぺージやブログ、SNSでイベント数日前にペタっと張り付けたような告知だけでは全くと言ってよい程お客様は反応してくれないでしょう。
プランニング時にしっかりと道筋を立てることが重要なポイントです。
③実際にリリースしテストする
プランニング等が終われば、実際にリリースしますが、ここで重要なポイントとしてあくまでも「テスト」であるということです。
イベント集客含め、集客やマーケティングを行う際、失敗に陥る方の多くはリリースしてすぐ結果を求めてしまいがちです。結果が芳しくなかったからもう辞めてしまう、または芳しくないのに同じ方法で他のイベントをリリースし、また失敗するというような「改善」に力を入れないケースが多く見られます。
お気持ちは充分わかりますが、大切なのはリリースして今後にどう活かすかです。
これまでと異なり何か新しい施策を行う際、必ずPDCAサイクルを回すことを強くオススメします。プラン(計画)をし、ドゥ(実行)した後、その施策がどうだったかをチェック(評価)し、チェックに対してどう改善するか、またはその施策を中止するかアクション(改善)する。
このサイクルで回し、回数を重ねるごとにバージョンアップするイメージを持ついうとわかりやすいでしょうか。
飲食店のイベント集客の事例
では実際に以前行った飲食店のイベント集客の事例を一部ご紹介していきましょう。契約範囲内ですので、画像や実際の数字を全ての公開は控えさせて頂きます。
事例①珍しい酒蔵の日本酒を限定で提案するイベント「祭り酒」
ある飲食店(炉端)の内部リサ一チで「日本酒を注文する客が多く、1回あたりの客単価が飛びぬけて高かった」ことが浮かび上がりました。
更にこのポイントを踏まえながら実店舗の営業時間内に、お客様の行動を実際に拝見すると何もしないで客単価が高いわけではありませんでした。
別紙メニューでオススメしている日本酒(実際はひと月以上の期間の場合もありますが)を1組、1組提案を徹底しています。
追加オーダーのタイミングもしっかりととっているため、ホールスタッフの接客力も後押ししていると言ってよいでしょう。
すでにセールスは整っていますので、後は日本酒のピックアップ、店内ポスター、ポップの作成、WEB用のバナー作成を行い、イベント開始の3週間前より情報を解禁しました。
このクライアント様はSNSの中でもInstagramが強いため、「独自のハッシュタグ」と「同エリアの見込み客が好みそうなハッシュタグ」のリサーチを行い、オンラインはInstagramを中心にイベント告知を行い集客しました。
更にLINE公式アカウントを注力していきたいとのことでしたので、イベント期間にはいつもより積極的にLINE公式アカウントの友達追加を促し、今後のマーケティングに活かしています。
飲食店では特にLINE公式アカウントとInstagramの相性が良いので、この2つは積極的に取り入れて欲しいものです。
事例②立ち呑みスタイルのイベント(はしご酒)
2つめの事例は、日時を限定して立ち呑みスタイルで営業をするイベントです。
このクライアント様は以前、夏季にテラススペースで立ち呑みスタイル営業を試し、まずまず反応だったため今回は本格的なイベントとして企画、実行。
また、同エリアの飲食店に参加を募って行うはしご酒のイベントはどの地域でもありますが、こちらでは、立ち飲みスタイル×系列の姉妹店(後2店舗あり)との合同イベントとして行いったところ、テスト時以上に好調でした。
事例③ジョイントベンチャーによる飲食店のイベント
提携先や知り合いなど、飲食店とは異なる業種との共同イベントです。
事例としては「飲食店×英会話教室」「飲食店×習字教室」など習い事とのコラボイベント。その他「飲食店×ヨガ」などのややアクティブなジャンルとのコラボイベントを行った事例もあります。
飲食店内をイベント会場にし、習い事を行い、セットで飲食店の特別メニューを振舞うといった内容などです。双方の顧客リストにそれぞれイベント告知を行い、それぞれの顧客にジョイント相手のサービスを認知させる目的のためのイベントです。
また、飲食店内で直接イベントを開催しているわけでなありませんが、同エリアの美容院やスポーツジムとジョイントし、それぞれのサービスを紹介する事例もありました。
ただしこの場合、ただお互いのサービスのフライヤーを店頭に置くといった単純な告知方法ではありません。
紹介するコンテンツを作成し、オウンドメディアやSNSなどのアーンドメディアを用いて配信していきます。
もちろんそれぞれのサービスに特典を付けるだけでなくリストの回収も怠ってはいけません。
事例に挙げた数社とも通常時よりも売上が伸びただけでなく、今後の顧客のリピート対策として「LINE公式アカウント」への登録を促しています。
この様に、店の特徴を活かしたイベントや、系列店との合同イベントなど、店独自のイベントで集客するのは、新規客の来店のきっかけ、今後のリピート対策も行えるといったメリットがあります。
④常連客だけ参加できるクローズドイベント
会員カードやスタンプカード、LINE公式アカウントのショップカード機能などを用いて、ある一定の来店回数のあるお客様に対して行うイベントです。
ランクを常連客の方にとって「ステータス」として特別感を与えると共に、イベント時は出入りは自由ですが、完全に貸切で行います。
複数のクライアントの方もすでに実行していますが、お客様が確実に、しっかり店に根付くメリットがあります。
行ったほとんどのクライアントは当日の会費はかなり格安で利益を確保することは考えておらず、「喜ばせる」ことを第一にサービスしています。
また、あるクライアントは1名のみ同伴しても可能といったルールを設けている場合もありました。
たださらっとイベントを行うのではなく、PDCAをしっかりと回し今後に繋げる行動をとることで、後の閑散期や集めたい時期に集客をコントロールすることができるのも魅力と言えるでしょう。
飲食店のイベント集客のデメリット
飲食店におけるイベント集客はメリットだけではありません。デメリットとして、まずリサーチやプランニングには時間を要します。更に、イベントの内容によっては限定メニューの考案や予約のバランスなどを取らなければならないケースも出てきます。
デメリットがあるからといって避けるのではなく、イベント集客にはデメリット以上にメリットが多くあります。
集客に悩んでいる方は複数回、PDCAサイクルをしっかりと回し、集客手段の武器の1つとして確立できるよう努めましょう。
組み合わせるべきイベントとマーケティングツール
店各々で強いSNSやメディアをお持ちの方もいることでしょう。
事例にも挙げたように、飲食店ではLINE公式アカウントやInstagramは比較的どの店でも相性の良いマーケティングツールです。
複数のツールを組み合わせることでより強力なマーケティングツールとして使えるケースは多くあります。
イベントのプランニングの際にはどのツールを使うか(初回や2回目などはあくまでもテスト段階です)を決め、動向や結果を踏まえて今後の改善に活かすことをオススメします。
最後に
公開範囲が限られているため、すべてお見せすることはできませんが、どのクライアント様も初めから繁盛店だったわけではありません。
しかし、お取引を繰り返すことで、経営者様や担当者様、以下スタッフの売上に対する意識の高さは次第に上がってくるのははっきりとわかります。
繁盛店だからこそ、見えないところでしっかりと努力しているものですよ。
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