ECサイトの種類や特徴は?サイト構築方法とその比較

ecサイトの種類
投稿日:2020年7月23日 | 最終更新日:2022年2月17日

インターネット普及し、WEB上での消費活動が当たり前となった現在ではECサイトが企業だけに止まらず個人に至るまでとなりました。

今回はこれからECサイトを制作、運営を検討している方に向けて、ECサイトの種類や特徴、ECサイトの構築方法について解説していきます。

目次

ECとは

まずは根本となるECとは、Electric Consumer(エレクトリックコンシューマー)の略称で、日本語に訳すと電子商取引となります。

インターネット上で行う取引で、ECサイトの他、オンラインショップやネットショップ、ネット通販とも呼ばれています。

インターネットだけでなくスマートフォンの普及によりEC市場の成長は著しい状態です。

また、これまでEC市場に参入していなかった分野も年々参入数が増加傾向にあり、EC化が進んでいます。

ECの分類

一言にECと言えど、いくつかのビジネスモデルに分類することができます。

BtoB(ビートゥビー)

BtoB(ビートゥビー)、business to businessの略称で、企業間取引を指しています。

業務に必要なものを企業に販売する、情報やサービスを販売するなど、ECサイトを用いて取引をする企業が増えています。

また、企業対一般の消費者間の取引BtoCよりもECサイト数は少ないものの1件あたりの取引額は高額なため、国内全体のEC市場の売上額を大きく引き上げているのも特徴と言えます。

BtoC(ビートゥシー)

BtoC(ビートゥシー)、business to Costomerの略称で、先述したように企業対一般の消費者間の取引を指しています。

扱うサービス、展開方法によっては海外との取引も可能なため、市場規模がかなり大きいのが特徴です。

年々BtoCの市場規模は拡大していますが、2020年の新型コロナウイルスがきっかけで、ますます拍車がかかっています。

CtoC(シートゥシー)

CtoC(シートゥシー)、Costomer to Costomerの略称で、消費者と消費者間の取引を指しています。

ヤフオクやラクマ、メルカリなど依然と比較して、CtoCサービスを提供している企業が増えているため、ますます市場拡大のスピードは速くなっていると言えるでしょう。

DtoC(ディートゥシー)

DtoC(ディートゥシー)、Direct to Costomerの略称で、製造者と消費者間の取引を指しています。

以前までの製造者の製品販売方法は卸売業者を通して消費者に販売するビジネスモデルでしたが、現在では製造者がそのまま消費者に直販するビジネスモデルに切り替わりつつあります。

BtoCほど普及しているわけではありませんが、中間マージンを大幅にカットできる他、自由な戦略を行うことができるため、注目されているビジネスモデルの1つです。

DtoCの特徴に関しましては別記事にて解説していますので、合わせてご確認下さい。

>>DtoCとは?特徴やメリット・デメリットを理解しよう

ECサイトの種類

ecサイト構築

ECの分類が把握できたら、次は種類や構築方法とそれらの特徴を理解し、どの構築方法でECサイトを構築するかを検討していきましょう。

ECサイトの種類には大きく「ECモール型サイト」と「自社ECサイト」の2つに分けることができます。

ECモール型サイト

ECモール型サイトは、実店舗のショッピングモールや百貨店など商業施設内にテナントとして出店し、そこで商品やサービスを販売することをインターネット上で行います。

ECモール型サイトは更に「総合管理型ECモール」「テナント型ECモール」「マーケットプレイス型ECモール」の3つに分類することができます。

ECモール型サイトはあくまでのオンライン上でECモールに出店し、そのモール内のルールに則り販売する仕組みです。

総合管理型ECモール

総合管理型ECモールとは運営本部が複数の店舗をまとめて管理運営する形のECサイトです。

総合管理型ECモールを利用する消費者は商品のカテゴリーごとやブランドごとに検索することができ、サイト規模が大きいほどサイト内でニーズを満たすことができます。

初期費用が必要になる場合もありますが、 EC サイトの構築自体は比較的簡単な方で、運営の負担を抑えることができるのが特徴です。

総合管理型ECモールの代表的なプラットフォームには「さとふる」などが挙げられます。

テナント型ECモール

テナント型ECモールとは、すでにプラットフォームとなるサイトがあり、その中に出店した各企業のサイトを運営管理するものを指します。

サイト運営の負担がかかるものの、サイトの自社ページ内ではある程度のデザインのカスタムができるため、各ページごとにいかに差別化を図るかがポイントとなります。

テナント型ECモールの代表的なプラットフォームには楽天市場やヤフーショッピング、 ZOZOTOWN が挙げられます。

どのプラットフォームも知名度があり、集客力もありますので自社で集客しなくともプラットフォーム内には見込み客が集まる仕組みが構築されています。

しかしその反面、同業他社の出店も多くどう差別化するかが課題になります。

また、プラットホームによりますが、初期費用や月額利用料、販売手数料など月々に支払うコストも多いため、粗利率が下がる傾向にあります。

マーケットプレイス型ECモール

マーケットプレイス型ECモールとは、 商品を販売したい企業を集めて商品の情報だけを ECモール内に掲載している形式のものを指します。

商品管理自体はECモール側が行なってくれるため、サイト運営は容易であまり負担になることはありません。

消費者側の観点から見ると、先述したECモール型サイトよりもさらにその店で購入したというよりは、そのプラットフォームで購入したという印象が強く、ブランド自体の振込やリピーターの確保などにはかなり工夫が必要です。

マーケットプレイス型ECモールの代表的なプラットフォームとしてAmazonが挙げられます。

自社ECサイト

一方自社ECサイトは、自社ビルや路面店など、その店舗のみで構成し、インターネット上で販売する仕組みを指します。

ECモール型サイトと比べ、自社で自由にマーケティングから集客、リピート対策、など戦略を展開することができるのが特徴です。

逆に言えば全て自社内で運営しなければいけないため、運営コストやリソースを費やさなければいけません。

自社ECサイトにも複数の種類があり、 大きく以下の5つに分類することができます。

基本的に自社でサイトの構築、デザイン、運営を行い、サイトの構築の仕方が異なります

  1. ASP
  2. パッケージ
  3. オープンソース
  4. クラウド EC
  5. フルスクラッチ

ASPサイト

ASPとは、インターネット上で提供されているシステムやアプリなどをレンタルして利用するサイト構築方法です。

EC サイトの運営に必要な機能が一通り揃っており、サポート体制も整っているため比較的少ない負担で、 早期オープンが可能です。

パッケージ

パッケージとは、サイトのソースコードを購入して、それを用いてサイトを構築する方法です。

サイトのカスタマイズや外部サイトとの連携も可能なため比較的自由なデザインやシステムの構築も可能です。

サイト制作のスキルや管理に関する知識は必要なため、ECサイトのに詳しい従業員は必要となるでしょう。

オープンソース

オープンソースとは無料で公開されているソースコードを利用してサイトを構築する方法です。

パッケージと異なりソースコードを購入するわけではありませんので、初期費用をかなり抑えることができます。

サイト作成スキルやサーバー管理の知識が必要となりますが、かなり自由なカスタマイズができるため、自社に Webデザイナーやエンジニアが在籍しているのであればかなり低コストで運営することができます。

また、セキュリティ管理も自社で行わなければいけないため、知識の乏しい企業にとっては少々厳しいサイト構築方法です。

初期費用や月額利用料などがかからない分、外注するという選択肢も良いのではないでしょうか。

クラウドEC

クラウド ECとは、文字通りクラウド上にあるサーバーを利用して ECサイトを構築する方法です。

サイトの構築自体はパッケージと同じですが、サーバーは常に最新のものが利用できるためサーバーに関する専門的な知識はほとんど必要ありません。

サイトをカスタムするスキルは必要ですが、デザインや機能を自由にカスタムするできるのは大きなメリットと言えるでしょう。

フルスクラッチ

フルスクラッチとは全くゼロの状態から自力でサイトを構築する方法です。

専門スキルや専門知識が必要で開発自体にも多くの時間やコストがかかります。

その反面完全に自社オリジナルのサイトが構築できるため、自由度は最も高いサイト構築方法です。

導入費用の目安として1000万円以上は最低でもかかりますので、対象となる企業規模もそれなりに大きくなければ導入は厳しいものがあります。

ECモール型と自社サイトのどちらを選ぶべきか

EC サイトをお持ちでいない企業の方に「 ECモール型と自社サイトのどちらを選ぶべきか」とよく質問されます。

それぞれどちらにもメリット、デメリットが存在するため、企業の経営方針や社内体制、 Webマーケティングスキルなどによってどちらを選ぶかを検討してみるのも一つの手段だと思います。

これまでいくつかの企業様のご相談を受けましたが、先にECモール型サイトを運営している企業様の多くは、自社サイトを後に運営する傾向が強くあります。

また、私自身が以前勤めていた企業では、はじめに自社EC サイトを2店舗オープンさせ、売上規模が大きくなると共に、販路拡大のためECモール型サイトを立ち上げました。

お取引した企業様並びに私の経験の共通点として「利益率」「顧客リストの取得」がネックとなるのが印象的です。

ECモール型サイトは、圧倒的な集客力はあるものの、 ECモール内に多数の競合他社が存在するため、販売する商品によっては価格競争に巻き込まれる可能性も大いにあります。

また、 ECモール内でかかるコストも決して安くなく、 売上が上がれば上がるほどそのぶん支払う手数料も大きくなるため、利益率は自社ECサイトの方が高く維持できます。

その他、顧客情報の所有権はモール側にあるため、自社のEC顧客リストは一向に蓄積されないのも、長い目でみれば頭を抱えるところです。

いち個人的な意見ですが、私も行った流れとして最初に自社 ECサイトの展開、一定期間運営し売上の限界に達する手前ぐらいから複数店舗の展開、さらにそれらが売上の限界に達する手前ぐらいからEC モール型サイトの展開を開始することがおすすめです。

ただし、自社でWEBデザインはもちろんのこと、WEBマーケティングの戦略(マーケティングミックス)をしっかり立てることができるのが条件です。

WEBマーケティングのスキルが乏しい、自信がない企業様は外部のコンサルタントやWEBマーケターと提携することをおすすめします。

WEBデザイン、コンサルティングやWEBマーケティングに関しましては弊社繁盛マーケンティングでもサービスを展開していますので、ご気軽にご相談ください。

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