LINE公式アカウントの料金と機能を解説 理解して集客や販促ツールに活用しよう

投稿日:2018年5月24日 | 最終更新日:2020年4月29日

国内の月間アクティブユーザー数7300万人以上(2017年12月期通期決算より)と日本で最も利用されているLINE。今回はビジネスツールで活躍するもう一つのLINE「LINE@」について解説します。

※2018年5月時点での執筆記事です。最新情報は公式サイトでご確認ください。LINE@公式

目次

LINE@とは

LINE@とは、ビジネス向けのLINEアカウントで、ユーザーに向けて一斉にメッセージやLINE限定のクーポンを送信できる機能を持っており、2018年現在ではLINE@登録数約21万店舗と言われています。LINEはプライベートで1対1のやりとりをメインとしたコミュニケーションツールに対し、LINE@は1対多数とのコミュニケーションツールといったところです。

このLINE@は企業はもちろん、飲食店や美容院、ネイルサロン、アパレルショップなど店舗ビジネスでのLINE@の活用が特に多く見られます。

集客の施策や販促力に物足りなさを感じている方は、今回の記事を機に是非LINE@の特性を理解し、運営を始めてみましょう。

LINE公式アカウントとLINE@の違い

よくある質問の中で挙げられる「LINE公式アカウントとLINE@の違い」からご説明します。

LINE公式アカウントとLINE@とではほとんど同じ機能を使えますが、大きな違いとしてはLINE公式アカウントはスポンサードスタンプを配信できる点や友達(登録してくれたユーザー)からの質問やメッセージの受信ができるところです。

そして、機能面とは別に、料金面ではかなり大きな差があります。

LINE@アカウントの種別

LINE@には2つのアカウントの種類があります。

一般アカウント

個人、法人問わず、誰でも取得できるアカウントで基本機能は認証済みアカウントと変わらず、「有料プランへの変更」や「プレミアムIDの購入」も可能です。

認証済みアカウント

LINE@所定の審査を通過することで、認証済みアカウントバッジが付与されると同時にLINEアプリ内での検索結果にも露出されるようになります。 さらに一部の機能や決済手段などが拡張されます。

LINE@プレミアムID

通常LINE@を解説した際、LINE内のID検索でLINE@アカウントを検索できるランダムに羅列された英数字をIDとして配布されます。LINE@のプレミアムIDとは、「@line_salon」など好きなIDを作成する事が出来ます。別途所定の費用がかかります。

 

LINE公式アカウントの料金

LINE公式アカウントの料金はまず初期費用として800万円〜、月額費用は250万円からとかなり高額な為、よほどの広告・販促予算を持った企業でないと厳しいと思います。また、オリジナルスタンプの配信費用は2000万円〜と桁違いの料金です。

LINE@の料金

一方LINE@の料金は「フリープラン」「ライトプラン」「スタンダードプラン」と3つの料金形体があり、ライトプランなら月額5400円から利用できますので、小規模店舗の方にも魅力的です。

2018年11月よりLINE@有料化について【追記】

【追記】

2018年11月よりLINE公式アカウントの統合、料金プラン等の変更が行われています。

これまでベーシックプランにて展開されていたプランは「ライトプラン」に名称が変わると共に、配信数により異なる「従量課金」が適用されます。

主な変更点としては以下の通りです。

・現在のプロプラン/プロ(API)プラン相当のプラン料金を値下げ
・プレミアムIDの初年度料金を値下げ
・タイムライン投稿を全てのプランで無制限で利用可能に
・これまで有料プランでの利用に限られていた機能を全てのプランで利用可能に
・メッセージ配信を配信通数に応じた従量課金制に

詳細は:http://lin.ee/4bUEP1t/lapm/talk/1101

2018年11月より各プランが以下の様に変更し、メッセージ配信の件数を超えると、従量課金が適当となります。2018年11月以前に申し込んだ方はすぐに適用されるのではなく、2019年春を目途に順次寸プランに移行して頂く流れとなります。

2018年11月からのLINE@の新プラン(従量課金)

LINE@有料化 LINE@従量課金

LINE@の機能

次にLINE@ではどのような事が出来るかを説明していきましょう。

メッセージ配信

通常のLINEの様にユーザーに対してメッセージを配信する事が可能です。上記の料金表の記載しているように、フリープランではターゲットのリーチ数×吹き出し数が1000通までとなっています。例えば、あなたのLINE@に登録したユーザーが200人いるとして、あなたが画像とメッセージを送った場合、200×2=400通を消費したことになりますので、月間の残り利用数は600通となります。更に同月にフェア告知のバナーとその説明、打ち出したいサービスの画像を送ったとしたら、200×3=600通となりますので、その月にはもうメッセージを配信する事が出来ません。

この要領で、ベーシックプラン、プロプランとメッセージ配信数がそれぞれ定められています。

タイムラインの投稿

LINE@のタイムラインに投稿する事が出来ます。PUSH型のメッセージ配信以外にも、タイムライン・ホーム機能で不特定多数のユーザに向けて情報を届けることが出来ます。メッセージ送信時、タイムラインに同時投稿することも可能。タイムライン自体をご存じでない方に簡単に説明すると、Twitterのフィードと近い機能で、登録している友だちや企業からの投稿が時系列順に表示される場所です。投稿されても通知はきませんが、 ユーザーがタイムラインを閲覧したときに表示されます。

1対1トーク

登録してくれたユーザーと企業(店舗)間で1対1でトークする事が出来ます。ターゲットリーチが100人から10万人以内の時に利用出来ます。お客さまやファンがLINEから直接コミュニケーションすることができる為、お問い合わせなどを手軽にやり取りする事が可能です。

LINE@アプリ

スマホやタブレットでLINE@が使えるアプリがプラン問わず利用出来ます。

◆アプリのダウンロードはこちらから
・App Store:http://nav.cx/efvJWG1
・Google Play:http://nav.cx/4LaWWCn

クーポン機能

企業やお店のクーポンを配信する事が出来ます。クーポン作成画面で前もってクーポンを作り、選んで配信する事が出来る機能です。更に認証済みアカウントであればユーザー側の「Coupon Book」(クーポン管理機能)に反映され、より使用率を上げることが出来ます。

リサーチページ

アンケートや人気投票のようなユーザー参加型コンテンツを配信出来る機能です。自社商品やサービスの調査をしたり、性別年齢などのユーザー属性を取得することができます。(※PC版管理画面よりご利用可能)

LINEショップカード

ポイントカードを作成・発行できる機能で、従来の紙製ポイントカードと比べ、ユーザーが忘れたり紛失することもなく、リピート強化に繋がります。また、ユーザー側は各ショップカードをリスト管理でき、まだ持っていない周辺のお店(認証済みアカウントのみ)のカードを見つけることも可能です。

アカウントページ

アカウント ページは店舗や商材の専用の ページです。タイムラインの最新情報や写真、基本情報、 アカウント情報などを掲載する事が可能です。

アカウントページ内の広告枠 / おすすめ枠の非表示

フリープランでは利用できませんが、ベーシックプラン、プロプランではアカウントページ内の広告枠やおすすめ枠を非表示にする事が出来る機能です。

リッチメッセージ

リッチメッセージ機能とは、 アカウントを追加している ユーザーに対して リンク付きの画像を送ることができる機能です。トーク画面全体を埋めるほど大きな画像を送信することができるので、強い印象を与えることができます。

動画メッセージ

動画を配信する事が出来る機能です。メッセージでは伝わりにくい内容や、動きがある方が魅力的な内容の際に利用したい便利な機能です。動画は再生の際にユーザーがパケット通信を多く使用します。無駄に長い動画はかえって迷惑にもなりますので、利用の際にはご配慮ください。

音声メッセージ

音声でのメッセージを配信する事が出来る機能です。あまり活用機会が少ないかもしれませんが、クライアントの事例として、新年のあいさつを音声メッセージにて配信したケースもありした。

リッチビデオメッセージ

リッチメッセージの動画版です。ユーザーがトークルームに入った時点で自動的に再生を開始し、視聴完了後には任意のURLに遷移を促す事が出来ます。

友達の属性表示

友達、つまりLINE@のアカウントに登録してくれたユーザーの属性を表示出来る機能です。性別、年齢、住んでいる都道府県など友達になってくれているのはどんな人かを閲覧できる機能です。自店のファン層はどこなのかをより明確に判断し、客層に合わせた販促や顧客サービスを提供できるようになります。

ターゲッティングメッセージ

友達になっている人の中で、どの層に送るかを指定できる機能です。特定の年齢層だけ、男性(女性)だけの企画などターゲットに合わせて区切って打ち出すことで施策の効果の最大化を図る事が出来ます。セグメント出来る範囲は性別、年齢、住んでいる都道府県、利用しているOS、友達になってからの期間などがあります。

リッチメニュー

トークルームのキーボードエリアにアカウント独自のメニューを展開出来る機能です。事前に設定したキーワード応答をメニューとしてセット出来るだけでなく、外部URLも設定可能です。

以上がLINE@の概要と利用できる機能になります。プロプランはかなり高額なので利用できる方は限られますが、ベーシックプランでも充分あなたの集客や販促といったマーケティングに活用出来ると思います。

LINE公式アカウント管理画面操作マニュアル

このようなことでお悩みの方へ
  1. LINE公式アカウントを開設したもののパソコンに疎く、全く使いこなせていない
  2. 一応お客様に登録してもらっているが、どうやって何を配信したらよいかわからない
  3. LINE@から移行後、操作がわからなくなって困っている

サービス統合後新しくなったLINE公式アカウントの操作を項目別に解説した無料レポートです。

管理画面に沿って「LINE公式アカウントではどういうことができるのか」「こういったメッセージを配信したい」「このようなメニューを設置したい」など困った時の操作マニュアルです。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

在学中にネット転売ビジネス(せどり)を展開し、一般の学生のアルバイトでは稼ぎきれない額の売上を叩き出す。大学卒業後は広告代理店に勤務し、飲食店を中心に月に最大80件ものクライアントの広告ディレクションを担い、チームトップクラスの成績を収める。現在は集客コンサルティングを中心に、ブランディングプロデュースやホームページ制作、SNS運用アドバイスなど幅広く展開。またDTPのスキル、カメラの撮影技術にも長けており、「一人広告代理店」とも呼ばれている。