大小の規模問わず、マーケティングや集客ツールとして利用している企業も多いSNS。
現在、日本国内の主要なSNSとして、Facebook、Instagram、Twitter、LINEと4つのソーシャルネットワーキングサービスが挙げられます。
もちろん、他にもいくつありますが、本記事ではこの4つのSNSをメインに、集客、マーケティングツールとして私用する際に役立てるための各特徴や動向を紹介します。
目次
間違ってはいけない!SNSの選択と利用
まず最初に、集客やマーケティングツールの1つとして選択する際に念頭に置いて頂きたいこととして
- 「自信がそのユーザーである」
- 「FacebookよりInstagramの方が流行っているから」
といった主観的且つ安易な考えでSNSを選択するのはおやめください。
こういった安易な考え方や過去の記事でも解説しましたが、
- 「事前の分析が甘い」
- 「そもそもそのSNSにターゲットがいるのか」
という根本的な考え、行動の違いによりあなたが思い描いているような結果とは大きく異なり、悪い方向へと向かうでしょう。
>>SNSマーケティングを効果的に行うために知っておくべき現実
大切なのは3M(マーケット、メディア、メッセージ)が適切な状態であることです。
あなたのビジネスにおいて適切なマーケット(市場)、メディア(媒体)を選んだうえで、メッセージを伝える、これが集客含め、マーケティングを成功に導くコツです。
これらを踏まえ、国内4大SNSと呼ばれる、Facebook、Instagram、Twitter、LINEの特徴と動向を理解していきましょう。
Facebookの特徴と動向
国内月間アクティブユーザー数(MIU)約2800万人、月間アクティブ数約56.1%のFacebook。
ある時期からはFacebook自身が持っていない機能を持つスタートアップ企業やその他の企業を積極的に買収して傘下に入れ、企業規模を拡大しています。
現CEOであるマーク・ザッカーバーグをはじめ、複数のメンバーで設立されたSNSであり、日本国内では40代をメインに、ついで30代、50代のアクティブユーザーが多いという特徴をもっています。
また、ビジネス系コンテンツや保険、住宅などのコンテンツなどのライフスタイル系コンテンツに反応が高い点も見逃せません。
Facebookのアルゴリズム
Facebookの現在のアルゴリズムでは主に以下があります。
- 企業投稿よりも友人や家族の投稿が優先される
- いいねを押した、メッセージを送ったなど接点を持った人との投稿が優先される
- あまり関わりのない友人であってもエンゲージメントが高いコンテンツが優先される
- コメント数やコメントの長さが優先される
- リアクションの種類や数が優先される
- フォロワー全員のフィードに投稿が表示されるのではなく20~25%程度と言われている
- 更新頻度が低ければ、更にフィードへの表示確率が下がる
Facebookを集客やマーケティングツールとして利用するのであれば、事前の分析やコンテンツプランニングだけでなくアルゴリズムを理解した上で運用することが大切です。
また、「高精度をもつオーディエンス機能」「初心者にもわかりやすい広告設定」「出稿後に見やすいデータ分析」などの特徴を持つFacebook広告にも注目です。
その他グループ機能を使用してオンラインサロンの運営も可能です。
>>オンラインサロン(会員制ビジネス)には必須!Facebookグループの特徴と作り方
Instagramの特徴と動向
続いてはInstagramの特徴と動向について解説します。
国内月間アクティブユーザー数(MIU)約2900万人、月間アクティブ数約84.7%のInstagram。
ご覧の様に先述したFacebookよりもMIU、アクティブ数共に上回っている点に注目です。
但し、メインユーザー20代、次いで30代、40代となり、しかも女性比率が高く、投稿や広告から購入する確率が他のSNSよりも高いという点も見逃せません。
「映える」というワードを生んだのSNSであるように、画像そしてハッシュタグが最も優先すべき点です。
Instagramのアルゴリズム
Instagramの現在のアルゴリズムでは主に以下があります。
- 関心度
- 新鮮さ
- 関係性
をメインアルゴリズムに
- ユーザーの利用の仕方
- ユーザーのフォロー数
- ユーザーの使用頻度
といったサブ的なアルゴリズムを加えた6つがあります。
>>担当者は知っておくべきInstagramのアルゴリズムの基礎2021年最新版
Instagramを集客、マーケティングツールとして導入している方、検討している方は、Facebookと同様にアルゴリズム、Instagram内の最適化を理解した上で運用を開始しましょう。
Twitterの特徴と動向
国内月間アクティブユーザー数(MIU)約4500万人、月間アクティブ数約70.2%のTwitter。
メインユーザーは20代、ついで40代、30代となります。男性比率が高いのも特徴と挙げられます。
他のSNSと比較してツイートする文字数が少ない点、ライフスタイルのちょっとしたこと、自身の思想などポジティブ、ネガティブ両面においてしかも匿名でツイートしやすいため、アクティブユーザーの伸び率は悩んでいるものの、いまだ高いアクティブ数を誇っているSNSです。
Twitterのアルゴリズム
Twitterのアルゴリズムとして主に以下があります。
- フォローしているユーザーからのエンゲージメント数が高い直近24時間以内のコンテンツが優先される
- リアルタイムの投稿が優先される
- リツイート数、コメント数が多いコンテンツが優先される
- 再帰性を重視している
リツイート機能は拡散力、スピード共に他のSNSよりも強いため、限られた文字数の中でいかにユーザーに興味を持ってもらえるか、拡散してもらえるか、反応しコメントしてもらえるかがポイントです。
また、他のSNSと比較してもTwitterは特に「再帰性」を重視しているため、継続的に支持されるアカウントがよりTwitter内でも高く評価される傾向にあります。
運用のプランニングの際には、アカウントの方向性やアカウントのキャラ設定を明確にしていくと共に、これまで以上にテキストだけでなく画像や動画といったクリエィティブ面も重視することも大切です。
Twitter運用のコツ
これまでに他社のTwitterアカウントをコンサルティングした際に特に有効的であったポイントを紹介しますので、運用の際に取り入れてみてください。
- テキストだけでなくクリエイティブの添付を積極的に行う
- 1日のツイート数を複数行う(6~8ツイート)
- コメントの返信は極力数時間以内にする
- 質問や投票機能を利用してユーザー参加型のコンテンツを月に複数回は行う
LINEの特徴と動向
最後は国内月間アクティブユーザー数(MIU)約7600万人、月間アクティブ数約85%、日間アクティブ数約70.8%と他のSNSとは大きく差があるLINE。
現在では40代がメインユーザー、ついで30代、20代となります。
メッセージのやり取りだけでなく、通話ツールとしても利用してるため、日々の生活でも使用頻度が高いのが特徴です。
その他、関連したサービスも多いため、コミュニケーションツールだけに止まらない点も注目すべきでしょう。
企業アカウントであるLINE公式アカウントでは、メッセ―ジの配信、やり取り、広告の運用とリードナーチャリング、見込み客の獲得といったマーケティングツールとしても気軽に取り入れることも可能。
通常のメールよりも開封率高い点も我々マーケティングに携わる者にとってはありがたいことです。
基本的な使い方に関しては以前すでに解説していますので関連記事をご参考下さい。
>>初心者向けLINE公式アカウントの使い方【2021年保存版完全マニュアル】
>>【LINEステップ配信】LINE公式アカウントの新機能と使い方 保存版
>>売上が伸びている飲食店のLINE公式アカウント活用法 実はこうしてリピーターを増やしていた!
SNS集客をより効果的にするコツ
冒頭でも述べたように、どのSNSを自社のマーケティングツールの1つとして取り入れることは安易な考えでなく、客観的に判断することが大切です。
各SNSの特徴や動向を踏まえ、単なる作業や自己満足とならない運用を目指しましょう。
そのためにも3C分析などを用いて「競合他社、自社、顧客」の現状を把握し、基礎戦略を固めたうえでマーケティングミックスの実行に移ることを強くお勧めします。