安定した売上の確保、底上げ、売上を上げるために最優先すべき顧客(固定客)を増やすために行う「リピート対策」。
現在、エリア問わず、日本全国各地でたくさんの美容室が同エリアにひしめき合っています。
この状況下の中、勝ち抜き、絶えずお客様が来店するような人気サロンになるためには、「とりあえずの施策」だけでは全く通用しません。
今回は、同業他社がひしめきあうエリアでも、圧倒的に繁盛している美容室を複数店舗展開しているオーナー様が行う、リピート対策について公開可能な範囲で紹介、解説します。
目次
美容室×LINE公式アカウントがリピート対策に効果的な理由
美容室に限らずサロンビジネスでは必ず、顧客のカウンセリングシートや名簿が存在します。
この際に、サロン内で接客する全てのスタッフがLINE公式アカウントへの登録を勧めて着実に登録者数を増やす努力は惜しまないのが前提になります。
リピート対策と言えど、様々な施策がありますが、LINE公式アカウントがなぜ効果的なのでしょうか。
答えは一つ「高い開封率」にあります。
ひと昔前ではメルマガなどのメールマーケティングが主流ではありましたが、現在ではメールよりもLINE公式アカウントを用いた方が、同じ内容を配信する場合であっても開封率が高いため、反響率にも大きく影響します。
現在ではほとんどの方がスマホを持っており、LINEのアプリを連絡手段として用いる場合がほとんどです。
気軽に普段から使用しているアプリというだけにとどまらず、機能面も優れているため、リピート対策として適している結論に至ります。
すでに、LINE公式アカウントを用いて、リピート対策として日々悪戦苦闘している方もいることでしょう。
では、なぜサロンワークの合間を縫って、配信しているのにリピート率は一向に上がらないのでしょうか。
原因の1つに「配信する内容」が挙げられます。
美容室のリピート対策に効果的なLINE公式アカウントの配信内容
配信する相手であるお客様が有益だと思う内容を配信していますか?
長い間運営側にいると、どうしても独りよがりな配信内容になってしまいます。
- 特典や割引ばかりのセールスじみた配信
- 全く興味をそそられないスタッフの休日の配信
- 変わり映えのしない同じような内容の配信
気軽に配信内容を見れるだけあり、配信内容がつまらないと全く効果が表れないどころか、セールスばかり強い配信内容のおかげで、かえって離脱する原因にも繋がる恐れがあります。
では、より効果的なLINE公式アカウントの配信内容はどのようなものなのでしょうか。
結論から、繁盛店は
- 「お客様が欲しがる、知りたいであろう内容のみのコンテンツ」
- 「その後が知りたくなるような投稿内容とリンク先の設置」
- 「忘れた頃にだけ配信する特典や割引サービス」
を前もって配信サイクルを決め、計画的に配信しています。
①お客様が欲しがる、知りたいであろう内容のみのコンテンツとは
運営する側が長ければ長い程、お客様側の「知らない、知りたい」こととの内容の温度差が生じてきます。
プロであるあなたの当たり前の知識はお客様にとっては「当たり前ではない」場合もたくさんあるということです。
- 髪質別のスタイリング方法
- 髪型別!少し伸びてきた場合のスタイリング方法
- 髪に良い栄養素と意識して食べておきたい食べ物
- 美容室に再来店すべきタイミングのチェックポイント
- トリートメントの役割と重要性
- プロが教える正しいシャンプー、コンディショナー、トリートメントの仕方
- こっそり教えたい、トップスタイリストがお勧めするヘアケア用品ベスト〇
- こんな悩みを持っている方に1度試してほしいヘッドスパ
これらは実際に繁盛店がLINE公式アカウントを用いて配信している内容の本の一部です。あなたの配信内容と比較していかがでしょうか。
「このサロンのLINE公式アカウントに登録してよかった」「配信が楽しみ」「わからないことがあるから今度聞いてみよう」と感情を抱くような内容のコンテンツを配信することで、当LINE公式アカウントの登録価値、そしてサロン自体の価値を高める目的で行っています。
②その後が知りたくなるような投稿内容とリンク先の設置
配信する内容によっては、全て記載してしまうとかなり長い文章になってしまいます。
これではせっかくの配信内容読んでもらえず、場合によっては不快に思い、ブロックされてしまう原因ともなってしまいます。
LINE公式アカウントでの配信は、コンテンツの見出しや簡単な内容にし、興味がある方のみ続きをリンク先であるホームページ内のブログ内で読む方法を取っています。
つまり、サロンのホームページ、ブログの設置は必須ということです。
また、ホームページ内にはサービス内容、スタッフ紹介、マップ、予約、お問い合わせ、電話番号、ブログ、ニュースレター、お客様の声、オンラインヘアカタログなど充実したコンテンツをしっかりと準備し、存在を知った方は「もうポータルサイトからの予約や利用をしなくてもよい」状態に仕上げてきます。
これは広告費削減、割引などのコスト削減にも繋がりますので、注力すべき点でもあります。
③忘れた頃にだけ配信する特典や割引サービス
繁盛しているこの美容室は「特典」や「割引サービス」をリピート対策のメインとして用いていません。
当クライアントに関してはポータルサイトに記載している初回割引以外は、ほとんどない状態にしています。
こうすることで客単価の減少を抑えると共に、スタッフの技術に見合った適切な料金、作業効率を高めることができます。
また、スタッフも忘れるほどタイミングで「特典」や「割引サービス」を配信することで、普段「お得さ」で来店していない上質なお客様たちにはかえってお得に感じ、高い反響を生んでいます。
予約のほとんどをLINEで取る仕組みとレセプションとの連携
コスト削減を図るため、当クライアントは予約のほとんどをLINE公式アカウントから行ってもらう仕組みを作っていますす。
この体制に関しては、自社で予約システムを持っているかどうかで左右されますが、長年利用する顧客様ほどLINEから予約を行う状態にすることで、コストを削減につなげ、削減できたコストをサービス向上の為に費やしています。
そのため、レセプション(受付)のスタッフがLINEのチェック、並びに、コンテンツの配信管理、登録の管理を行い、スタッフ間での情報共有を、朝、晩のミーティングで公開しています。
LINE公式アカウントのリッチメニューの活用
すでにLINE公式アカウントを開設し、管理画面より操作した方や他社のアカウントをチェックしている方はご存知のように、LINE公式アカウントには「リッチメニュー」という機能があります。
トーク内の下部に常時設置することができるこのリッチーメニューはURLをリンクすることができるため、ホームページやブログ、SNSなどLINEから誘導することができます。
当クライアントの考え方として「メインはホームページ」で小さなホームページの役割を果たすツール=「LINE公式アカウント」としており、お客様とのコミュニケーションツールとして、そしてホームページとの懸け橋として活用しています。
おまけ コンテンツの配信内容に困らないコツ
長年配信している方や、上手く活用できていない方がよく直面する問題「配信する内容に困る」。
定期的なプランニングにより、自力でコンテンツ内容を考慮することが第一ですが、さらにネタ探しとしても効果的なのは「顧客様によりフィードバック」です。
LINE公式アカウントについての感想や意見、知りたい内容のフィードバックを頂き、運用の改善点をリアルな声で得ることができると共に、欲しい情報や悩みを得ることができます。
また、単にLINE公式アカウントに関するフィードバックを頂くといった効率の悪いことはせず、サロンのフィードバック内容の一部に項目を入れておくことは言うまでもありません。
フィードバックだけでもお客様にとっては手間です。よりスムーズな内容としてもらうタイミングなどには充分気を配り、あくまでも快適なサロン環境を作ることが大切です。
美容院のLINE公式アカウント活用術まとめ
- 特典や割引ばかりのセールスじみた配信
- 全く興味をそそられないスタッフの休日の配信
- 変わり映えのしない同じような内容の配信
をしない。
- 「お客様が欲しがる、知りたいであろう内容のみのコンテンツ」
- 「その後が知りたくなるような投稿内容とリンク先の設置」
- 「忘れた頃にだけ配信する特典や割引サービス」
を計画的に配信する
- コスト削減
- リッチメニューの活用
- フィードバック
を取り入れる
これらのポイントを押さえ、美容室のリピート対策として活用していきましょう。
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LINE公式アカウント管理画面操作マニュアル
- LINE公式アカウントを開設したもののパソコンに疎く、全く使いこなせていない
- 一応お客様に登録してもらっているが、どうやって何を配信したらよいかわからない
- LINE@から移行後、操作がわからなくなって困っている
サービス統合後新しくなったLINE公式アカウントの操作を項目別に解説した無料レポートです。
管理画面に沿って「LINE公式アカウントではどういうことができるのか」「こういったメッセージを配信したい」「このようなメニューを設置したい」など困った時の操作マニュアルです。