SEO対策は中長期のマーケティング戦略として見据えながら、並行して行うべきWeb広告。
現在ではGoogle広告やYouTube広告、Facebook広告、Instagram広告、Twitter広告など様々なWeb広告が存在しますが、今回はLINE広告について解説していきます。
- すでにWeb広告を取り入れているが、複数の媒体で、さらに売上の加速を期待したい
- LINE広告の名前自体は知っているが詳しくはまだ知らない
という方向けの記事です。
目次
LINE広告とは
LINE広告とは、現在日本国内で最も高いMAU(月間アクティブユーザー数)を誇るLINEユーザーに向けて配信するWeb広告サービスです。
下記参照画像のようにInstagramやFacebook、Twitterなど他のSNSよりも普段から利用しているユーザー数が多く、アプローチしやすい現状にあります。
また、他のSNSと比較してユーザーの年齢層の幅が広いことも注目すべき点です。
LINE広告の特徴
LINE広告はLINEサービス内の幅広い配信場所と多彩な配信機能が特徴です。
現在のLINE広告では以下の配信場所(媒体)でWeb広告を表示することができます。
幅広い広告配信場所(媒体)
- トークリスト
- LINE NEWS
- タイムライン
- ウォレット
- LINEマンガ
- LINEポイント
- LINEブログ
- LINEクーポン
- LINEチラシ
- LINEショッピング
- LINE広告ネットワーク
※ただし、運用型広告ではこれらの配置場所を選ぶことはできませんので覚えておきましょう。
以下画像LINE for Buisiness参照
トークリストとLINE広告の配置場所
LINEユーザーのトークリスト。追加している友だちとのやりとりや公式アカウントからの配信などがリスト上に並んでいます。
このトークリストの最上部にLINE広告が挿入されます。
普段から開く画面のためまず目に入りやすいですが、広告のクリエイティブ自体は小さいのが特徴です。
LINE NEWSとLINE広告の配置場所
LINEが提供しているニュース媒体であるLINE NEWS。
このLINE NEWSのトップ画面やページ上部に設置されているタブから切り替わる各カテゴリーの画面にLINE広告が挿入されます。
主に正方形タイプのクリエイティブで、NEWSに溶け込んだ表示方法です。
Google AdSenseでいう記事内広告のイメージですね。
タイムラインとLINE広告の配置場所
InstagramやFacebookなどのSNSにも存在するタイムライン。
LINEのタイムラインは追加している友だちの投稿が閲覧できる画面です。
ユーザーのタイムライン画面に広告クリエイティブが表示されます。
ウォレットとLINE広告の配置場所
LINEアプリ内でお金関係を管理することができるウォレット。
LINE Payの送金、利用レポートの閲覧をはじめ、ギフトやクーポンなどを利用する際の画面です。
ウォレット画面のLINE Pay管理の下(ファーストビューに収まる位置)やページ中段、最下部に広告クリエイティブが表示されます。
バーコード決済の利用が年々増加する現代。
LINEで決済やクーポン、ギフトなどを利用するユーザーにリーチできます。
LINEマンガとLINE広告の配置場所
スマートフォン1つで様々なモノがオンライン上で利用できるようになった現代社会。
電子コミックもその1つとして挙げられます。
LINEマンガのその1つで、アプリダウンロード数は2002年8月の時点で約2700万件を突破。~19歳のユーザー約27%、20~30歳のユーザーが約60%と若い年齢層のユーザーが多い特徴を持っています。
LINEマンガの広告配信場所はトップ画面や各カテゴリ―のコンテンツの中に紛れて表示されます。
若いユーザーをターゲットにしているサービスをお持ちの方に注目して頂きたいですね。
LINEポイントクラブとLINE広告の配置場所
LINEポイントとは、指定された条件をクリアすることで獲得できるLINE内のポイント制度です。
貯まったポイントはLINE Payに交換したり、LINEコインに交換してスタンプの購入、LINEマンガコインに交換して電子コミックの購入などLINE関連サービスで利用することができる仕組みです。
LINEポイントクラブはポイントを獲得する条件の一覧が閲覧でき、ウォレット内の「ポイントクラブ」をタップするとページへ移行します。
また、先程紹介したLINEマンガとは対照的に、LINEポイントは50代~60代のユーザーが多いのが特徴です。
LINEポイントクラブのLINE広告配置場所は、ページ内の中央に2か所程あり、ユーザーが画面をスクロールしていくと自然に目に入るような位置にあります。
LINEブログとLINE広告の配置場所
LINEブログは著名人や公式ブロガーなどが情報発信、コミュニ―ケーションツールとして活用しているブログです。
執筆者自体、認知度が高く影響力があるためそのファン層も多く、閲覧しているユーザーにリーチできます。
特に女性、20代~40代のユーザーが多いため、ターゲットとしているサービスをお持ちの方におすすめです。
LINEブログの広告配置場所は、記事一覧のページに紛れて広告クリエイティブが表示されます。
LINEクーポンとLINE広告の配置場所
LINEクーポンとはコンビニやファストフード、ドラッグストア、飲食店など約50000店舗で利用できるクーポンサービスです。
今日のクーポン、コンビニ、ファストフードといった各カテゴリーにLINEクーポンが並んで表示されています。
圧倒的に女性ユーザーが多く、特に40~50代が多く占めているのが特徴です。
LINEクーポン内のLINE広告配置場所は、今日のクーポンでは各クーポンのブロック後に複数ヵ所あります。また、他の各カテゴリーも同様な広告配置場所ですが、掲載されているクーポン数が多い程、広告配置場所が増える仕様です。
LINEチラシとLINE広告の配置場所
LINEチラシは各地域の店舗の特売やセール情報が閲覧できる電子チラシです。
デジタル化されたと言えど、紙媒体のチラシとユーザー層が似ており、実際女性かつ40~50代のユーザーが多く利用しています。
LINEチラシ内のLINE広告配置場所は、トップページ、各商品ページに紛れて広告クリエイティブが表示されます。
LINEショッピングとLINE広告の配置場所
LINEショッピングはLINEアプリ上からファッションやコスメ、家電、インテリアに至るまで約250社、1億点を超える商品が購入できるサービスです。
3000万人以上が会員登録しており、20代~40代半ばの特に女性ユーザーが多い特徴を持っています。
LINEショッピング内のLINE広告配置場所はトップページ、おすすめページのような各特集ページ、商品、商品詳細ぺ―ジとどのページでも広告配置クリエイティブが表示されます。
LINEショッピング自体、ECサイトの様にページビュー、滞在時間が長いため、多くのリーチが見込めます。
LINE広告ネットワークとLINE広告の配置場所
LINEにはLINEの各関連サービスの他に、サードパーティー(他社)アプリにも広告を配信するネットワークを持っています。
国内のSNSの中でダントツのMAU(月間アクティブユーザー数)を誇るLINE内のユーザーだけなく、提携している他社のアプリにも広告を配信できる仕組みです。
これまで挙げたLINEの関連サービスとは異なり、幅広い年齢層のユーザー属性が特徴です。
また、LINE広告ネットワークに関してはサードパーティーアプリ内で広告クリエイティブが表示されますので具体的な配置場所は省略させて頂きます。
他SNSを寄せ付けない高いリーチ力
先述したように他のSNSと比較してMAU(月間アクティブユーザー数)が圧倒的に多いため、出稿したWeb広告をより高い確率でターゲットに届けることができます。
インターネット上で様々なコンテンツ、サービスが溢れている現代社会、その中でもアクティブユーザー数が圧倒的に多いからこそ、より多くのターゲットにあなたのサービスの購入、見込み客の獲得の確率に期待ができます。
高精度のターゲッティングと配信メニュー
いくら素晴らしい広告バナー、広告コピー、LP(ランディングページ)を製作しても肝心なターゲットユーザーに届かなければそれらの良さが活かせないばかりが、広告費用対効果も上がりません。
LINE広告は高精度のターゲッティング機能により、狙ったターゲットに届く可能性を高めます。
LINE広告には多数の配信メニューが用意されています。
デモグラフィックデータ配信
デモグラフィックデータ配信とは年齢、性別、地域、興味・関心といったセグメントでLINE広告を配信できる機能です。
また、地域のセグメントに関しては市町村別の他、半径〇キロメートルといった範囲でも指定することができます。
狙いたいターゲットの条件を絞り込み、より高い確率でリーチするために利用します。
環境分析で設定したターゲットに沿ってLINE広告の配信条件を設定することで、あなたのサービスや商品を届けるための設定です、
オーディエンス配信
オーディエンス配信とは、ユーザー情報を用いてLINE広告の配信ユーザーをセグメントする機能です。
ある商品を購入した、あるアクションを起こしたユーザーに再び自社の広告を表示して購入やアクションを促すための設定です。
ユーザーの端末認識IDなど特定できるデータがある場合に活用できます。
CPF(Cost Per Frends)
CPF(Cost Per Frends)とは、広告を通じてLINE公式アカウントの友だち追加を促すための機能です。
友だち追加を行う毎に広告料金が発生する仕組みです。
最もわかりやすい例としてユーザーがスタップを手に入れる条件としてその企業の公式アカウントを友だち追加するといったスタンプの配布がありますね。
友だちオーディエンス配信
友だちオーディエンス配信とはすでに自社のLINE公式アカウントに友だち追加しているユーザーに対してLINE広告を配信する機能です。
友だち追加中のユーザー、友だち追加したものの何らかの理由でブロックしているユーザーといった2つのオーディエンスを設定できます。
また、このオーディエンスを元に類似オーディエンスへの広告配信もできるため、未開拓の見込み客へもリーチすることもこの特徴の一つです。
類似配信
類似配信とは、その名の通り顧客ユーザーに類似したユーザーにLINE広告を表示する機能です。
コンバージョンしたオーディエンスやアップロードした顧客情報に類似したLINEユーザーにリーチする仕組みです。
もちろん類似する条件が多い程、アクションを起こす確率は上がりますが、その分オーディエンスの範囲は狭く、リーチ数が少なくなります。
逆に類似する条件が少ない程、アクションを起こす確率は下がりますが、その分オーディエンスの範囲は広く、リーチ数が多くなります。
リエンゲージメント配信
リエンゲージメントとは、すでにアプリをインストールしているユーザーに対して再利用を促進するためのターゲッティングを指します。
LINE広告に置けるリエンゲージメント配信は、アプリの起動頻度を高めたり、一度アプリをインストールして休眠している(利用していない)ユーザーを呼び戻すためのモノです。
すでに一度アプリをインストールしているため、自社にとって少なからず興味を持っている状態であったため、広告の費用対効果は比較的高いことが期待できます。
自動最適化配信
自動最適化配信とは、機械学習を利用して自動入札の最適化を図る配信の課金方法の1つです。
設定された目標に対して達成できる様に自動入札してくれるため、作業の効率化を図ったり、工数削減に役立ちます。
3種類の予約広告
予約広告とは、あらかじめ決められた期間、配信面にて配信する広告を指します。
通常の運用型広告とは異なり、配信後の調整はできない点は注意しましょう。
LINE広告では「リーチ&フリークエンシー」、「ファーストビュー」、「ブランドリフトサーベイ」といった3つの予約広告があり、それぞれは以下の様な特徴を持っています。
リーチ&フリークエンシー:月に1回以上タイムラインの広告に接触している4,900万人のユーザーに対し、優先的に広告を配信することができる
ファーストビュー:LINEのタイムラインを起動した際に配信される(1日1社限定)
ブランドリフトサーベイ:リーチ&フリークエンシーと合わせて広告接触の有無でユーザーを分類抽出し、それぞれのユーザーに対してブランドリフト調査が実施できる
これまで解説した8つのターゲッティング、配信機能を持っているのがLINE広告の特徴です。
LINE広告の費用と2つの広告課金タイプ
Web広告の運用が初めての方、LINE広告が初めての方にとって広告費用が心配と感じることもあるでしょう。
Google広告やYahoo広告と同様に、LINE広告にもインプレッション課金、クリック課金の2つの広告課金タイプが用意されています。
インプレッション課金
インプレッション課金とは、広告がユーザーの画面に表示された時点で広告費が発生する仕組みの課金方法です。
LINE広告では1000回表示される毎に広告費として課金されます。
メリットとしてインプレッションを最大化できる、いくらクリックされても費用は変わらない点です。
クリック課金
クリック課金とは出稿した広告をクリックされた時点で広告費が発生する仕組みの課金方法です。
クリエイティブの中でもバナーのような静止が広告のものが該当します。LINEユーザーに表示されてもクリックされるまでは広告費を消耗しないので、自社に興味を持ったユーザーに対してランディングページなどに誘導できます。
但し、クリックされる度に広告費が発生するため、興味のないユーザーに対しても広告費を費やさなければならない場合もあります。
逆に何度も表示されようと、クリックされなければ広告費を消耗しません。
LINE広告5種類のクリエイティブとサイズ
LINE広告にはCard、Square、Vertical 、カルーセル、画像+テキストと5つの種類のクリエイティブに対応してます。
Cardとは、トークリストやLINE NEWS、タイムラインなど様々な配置場所に対応している横長タイプのクリエイティブです。
Squareとは、同じくトークリストやLINE NEWS、タイムラインなど様々な配置場所に対応している正方形タイプのクリエイティブです。
Verticalとは、タイムライン上に配置される動画専用のフォーマットで、スマホ画面に対応しているため縦長タイプのクリエイティブです。
カルーセルとは、LINE NEWS、タイムラインに配置される最大10枚の画像をスライドで表示するとができる正方形タイプのクリエイティブです。
画像+テキストは、トークリストの最上部に配置される、その名の通り画像とテキストを組み合わせたタイプのクリエイティブです。
但し、横並びで表示されるため、画像部分のサイズはLINEアイコン程度で、文字数も20文字以内という定めがあります。
また、LINE広告の各クリエイティブとサイズに関しては表にまとめていますので、ご覧ください。
種類 | Card | Square | Vertical | カルーセル | 画像+ テキスト |
比率 | 16:9 | 1:1 | 9:16 | 1:1 | — |
サイズ | 1200×628px | 1080×1080px | — | 600×600px | — |
ファイルサイズ | 5MB以下 | 5MB以下 | 100MB以下 | 5MB以下 | — |
LINE広告の出稿手順と方法
LINE広告の出稿手順は以下の6つのステップにて行うことができます。
- LINE Business IDの発行
- 広告アカウントの作成
- クレジットカードの登録
- メディア登録とLINE Tagの設置
- 配信設計
- 審査完了・配信開始
①LINE Business IDの発行
まずは、LINE広告では必須のLINE Business IDの発行を行います。
LINEオフィシャルアカウントマネージャのログイン画面より、「ビジネスアカウントでログイン」の下の「アカウント作成」をクリック後、メールアドレスを登録し、ビジネスアカウントを作成します。
ビジネスアカウント作成、利用規約の同意後、LINEビジネスIDを取得できます。
②広告アカウントの作成
次に、ログインした後、LINE広告を管理、配信するための広告アカウントを作成します。
企業名(個人事業主も可)や氏名、電話番号、メールアドレスなど基本情報を入力していきます。
また、複数のアカウントをまとめて管理することもできますので、その際はグループを作成します。
③クレジットカードの登録
オンラインアカウントを作成したアカウントにはクレジットカード決済による広告費の社らいが可能です。
その際に使用するクレジットカードの情報を入力していきます。
また、LINE広告の広告費用の支払いには、自動決済と手動決済の2つから選ぶことも可能です。
④メディア登録とLINE Tagの設置
メディアつまり、作成した広告クリエイティブを指します。
作成した広告クリエイティブを登録、並行して広告のコンバージョンを計測するためのLINE Tagを作成したランディングページに設置していきます。
LINE Tagには、ユーザーの行動を計測する全ページに設置する「ベースコード」、コンバージョンを計測するページに設置する「コンバージョンコード」の他、自由にラベリングできる「カスタムコード」があります。
GoogleタグマネージャやGoogleアナリティクスのイベントトラッキングのイメージと捉えるとわかりやすいでしょう。
⑤配信設計
広告の配信を行うための配信設計を行います。
ここではキャンペーンの作成と広告グループの作成、広告の作成の3つを設定していきます。
- キャンペーンの作成:キャンペーンの目的の選択、キャンペーン名やステータス、掲載期間、キャンペーン上限予算を入力
- 広告グループの作成:ターゲット、オーディエンス設定、入札単価設定、課金方法、入札価格、一日の予算
- 広告の作成:広告フォーマット、画像やタイトル、ディスクリプション、ボタン、ラディングページ
LINE広告だけに限らす、Web広告では基本的にキャンペーンと広告グループ、広告の組み合わせにより広告配信の設計を行います。
複数のランディングページを用いてテストする場合や異なる広告を並行して配信する際にも非常に便利です。
⑥審査完了・配信開始
広告作成まで終了したらLINE側がアカウント、メディア、広告を審査し、クリアしたら配信が開始されます。
※審査完了まで目安として10営業日前後かかります。
自社が広告を配信したいスケジュールから逆算して早めに広告の配信手続きを行うようにしましょう。
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