インターネットの利用が当たり前となってる現在では、サービスや商品の販売もインターネットを通じて提供しているビジネスが年々と割合を高めています。
この様な中、初めて自社ECサイトの展開を開始する、すでにECモールでのサイトは展開しているが、何らかの理由で新たに自社ECを展開するといった方もいることでしょう。
今回は自社ECサイトでどのように集客していきべきかについて解説していきます。
目次
自社ECサイトのメリット・デメリット
すでに自社ECサイトを展開している方は感じてると思いますが、自社ECサイトにも様々なメリット、デメリットが存在します。
ECモールの様にモール内の規則があるわけではありませんので、顧客データは自社に所有権があります。
プライバシーポリシーに則った範囲内であれば、比較的自由にマーケティングに活かすことができます。
しかし、ECモールとは異なり、自社でサイトに見込み客、新規客を集客し続けなければいけません。
これまですでにECモールにてサイト展開を行っていた方にとって、自社集客をどうやって行うべきか悩む方もいることでしょう。
自社ECサイト(ネットショップ)の集客の種類
自社ECサイトでは、大きく以下の様な手段で集客していきます。
- オーガニック検索(自然検索)
- 指名検索(ブランディングによるサイト名、ブランド名での検索)
- WEB広告(リスティング広告やディスプレイ広告、アフィリエイト広告など)
- コンテンツマーケティング(ブログやSNS、YouTubeなど)
①オーガニック検索による自社ECサイトの集客
オーガニック検索、つまりGoogleやYahooなどの検索エンジンを用いて、ユーザーが検索し、あなたのECサイトに流入する場合を指します。
SEO対策(内部SEO、外部SEO)により検索結果の上位に自社ECサイトを引きあげます。
自社ECサイトの内部SEO対策では、サイトタイトル、商品カテゴリータイトル、商品タイトルとそれぞれのディスクリプション、関連商品による内部リンクなどが挙げられます。
ECモールではモール内で需要の高いキーワードと自社の商品に関連するキーワードを結びつけますが、自社ECサイトでは、戦う場がGoogleやYahoo上になります。
そこで、これまで以上にサイトタイトル、商品カテゴリータイトル、商品タイトルとそれぞれのディスクリプションがオーガニック検索に重要な役割を果たします。
また、ECサイトでは同じようなキーワードを含む商品が多数存在すると思いますが、〇〇#1、〇〇#2といったキーワードと数字だけで違いを表すよりも、商品に見合った且つターゲットが検索するであろうキーワードを含んだ商品タイトルを付けるようにしましょう。
要するに、ブログなどのロングテールキーワードと同じような役割を果たすのが、商品タイトルです。また、それを補足する役割を果たすのが商品説明文で、ディスクリプションのような立ち位置と捉えてください。
注意点としてECモールのように商品名の後に多数のキーワードを付けたような商品タイトルでは、いかにも検索流入を狙ってると言わんばかりの見栄えになってしまいます。
サイトイメージやブランディングを考慮すれば、なかなか「ダサい」商品タイトルはつけにくい状態でしょう。
自社ECサイトのターゲットを明確に理解し、ターゲットに沿ったキーワードを含んだ商品タイトルを付けると共に、無関係なキーワードの羅列は避けるべきです。
②指名検索による自社ECサイトの集客
続いては指名検索による自社ECサイトへの集客です。
ブランディングにより自社サイト名や取り扱っているブランド、商品で検索し自社サイトへ流入する集客方法です。
ブランディングの手順については下の記事を参考にしてください。
ECサイトの中でも特にECモールでは、ユーザーが〇〇で■■を購入したという体験の印象がどうしてもECモールで購入したとなりがちです。
これでは、いつまで経っても自社サイト名やブランド名が浸透せず、なかなか指名検索、指名買いが発生しにくい状況を招いてしまいます。
ブランディング戦略により、自社ECサイトやブランド名の知名度を上げて直接検索窓に自社に関するキーワードを入れ、サイトに訪れてもらうための施策を取り入れます。
ブランディングの魅力やメリットに関しましては、先程紹介した関連記事にてすでに解説していますので、合わせてご確認ください。
③WEB広告による自社サイトの集客
3つ目はWEB広告を用いて自社サイトへの流入を図る集客方法です。
リスティング広告やディスプレイ広告、アフィリエイト広告などを利用して自社ECサイトへの流入を図りますが、少し注意が必要です。
よく見かける例として、WEB広告のリンク先(クリックした後に移行するページ)が自社ECサイトのトップページやキーワードに関するカテゴリーページにしている企業を見ますが、あまり良いとは言えません。
通常WEB広告のリンク先には別途作成したランディングページにするのが基本です。
これはECサイトでも同じことが言えます。
検索キーワードによって表示されるリスティング広告やリマーケティングにより追尾して表示されるディスプレイ広告など、WEB広告のターゲットにした相手に対して、そして用いるWEB広告によって行って欲しいアクションは異なるはずです。
例えば、ECサイトにおける効果的なWEB広告には以下のような使い方があります。
- WEB広告のリンク先に用意したランディングページ、単なる商品ページにリンクするのではなく、特設ページを用意し、入り口商品(フロントエンド)を購入してもらう
- そして入り口商品を購入したユーザーに対してメルマガやLINE公式アカウント、Lステップなどを利用してリピート対策を行う。
通常のランディングページにおけるWEB広告の運用と同様に見込み客の獲得からリードナーチャリングを経て、顧客へと育成する方法があります。
入り口商品はブランドの顔となるような売れ筋商品や定番商品などを採用し、自社ECサイトのイメージ付けを行います。
また、WEB広告にて設定するキーワードによって、入り口商品を変えるのも1つの手段と言えるでしょう。
この様に、WEB広告のクリック移行先に単にトップページやカテゴリーページ、商品ページを指定するよりも、事前に計画、戦略立てたランディングページを用いて、見込み客から確実に顧客へランクアップさせる活用方法です。
もちろん、入り口商品を購入後のマーケティングの流れは事前に作成しておくことが前提です。
④コンテンツマーケティングによる自社ECサイトへの集客
4つめはコンテンツマーケティングを用いて自社ECサイトに集客する方法です。
ブログやSNS、YouTubeなどを用いて、テキストや画像によるコンテンツはもちろん近年では動画を加えたコンテンツも魅力的です。
用いるメディアやプラットフォームによって異なるターゲット設定(共通したターゲット設定でも可)を行い、それぞれのターゲットを自社ECサイトへ誘導する流れです。
提供するコンテンツの内容、ターゲット、ペルソナの設定、KPIやKGIを明確にするコンテンツプランニンは必須です。
その場しのぎや思いつきといった無計画なコンテンツの作成は、非効率且つ遠回り、失敗の元です。
KPIをリンクから自社ECサイト自社ECサイトへの誘導にする場合もあれば、誘導後に購入すると、様々です。
また、コンテンツは自社ECのブランディングや、商品の魅力を引き出すような内容、商品に関するハウツーなど、あくまでも自社ECサイトのためになるもの、売上に間接的でも関連するようなコンテンツの作成を行いましょう。
4つの集客方法を用いて着実に自社ECサイトへの流入を促す
今回は自社ECサイトの集客がテーマです。
SEO対策、ブランディング、WEB広告、コンテンツマーケティングと用いる施策によって、即効性のあるものから中長期を見据えたものまで様々です。
自社ECサイト運営の担当者、各施策の担当者としっかり三―ディングを重ね、更にGoogleアナリティクス、サーチコンソール、Googleタグマネージャー、Googleキーワードプランナーなどを利用しながら改善を繰り返し、自社ECサイトへの集客方法を確立していきましょう。