SWOT分析とは?意味と特徴、具体的な分析のやり方

SWOT表紙

外部、内部の様々な角度、観点から分析する事は、自社にとって良くも悪くも埋もれていた情報が浮き彫りになり、同業他社が溢れるこの世の中で今後どう戦っていくかの戦略を練る為に非常に重要な事です。

今回は、内部、外部からの分析により自社にとっての「強み」「弱み」「機会(チャンス)」「脅威」は何であるかを表面化し、これからの戦略に役立てる為の分析である「SWOT分析」について解説していきます。

SWOT分析とは

SWOT分析とは冒頭でも挙げたように、「強み(Strength)」「弱み(Weekness)」「機会(チャンス)(Oppotunity)」「脅威(Threat)」の頭文字を取った経営戦略や計画の現状分析を行うための分析手法で、使用される機会が非常に多いフレームワークで、「3C分析」と並び企業や事業の現状分析のための分析手法として多くの企業が取り入れています。

このSWOT分析は大きく「強み(Strength)」「弱み(Weekness)」といった内部要因と「機会(チャンス)(Oppotunity)」「脅威(Threat)」といった外部要因の2つに分けて考えます。

内部要因に関しては自社次第でコントロールができるのに対し、外部要因では政治動向や規制、経済、景気、社会動向、技術動向、業界環境やユーザーのニーズの変化など、自社の企業努力だけで変えられない部分もあります。

SWOT分析図

ではそれぞれの要因について簡単に説明していきます。

Strength:自社の強み

Strengthの要因では、ユーザーがなぜ自社を利用しているかなど自社の持つ「強み」について分析していきます。ここでは目標達成に大きく貢献しうる組織の特長を意味し、強みを活かした戦略を立てる際の参考材料とします。

Weakness:自社の弱み

自社の弱みや苦手としている部分を分析していきます。コストやリソースなど競合と比較して劣っている部分に対して、それを克服、カバーする様な戦略を立てる際の参考材料とします。

Opportunity:機会(チャンス)

自社にとって追い風となる政治動向や、社会動向、技術動向の変化などの事業機会を活用して企業を成長させる為の戦略を得る為の参考材料とします。

Threat:脅威

自社にとって成長を拒む外部要因を表します。企業経営のおいてマイナスになる政治動向や社会動向、市場の変化を表面化し、危機を回避する戦略を立てる為の参考材料とします。

SWOT分析の目的と特徴

ではこのSWOT分析はどのような時に行うべきなのでしょうか。

このSWOT分析は企業経営者やそれを支える経営コンサルタントなどが経営戦略を組む際や、企業目標を立てる際に活用します。

SWOT分析により明確にした内部、外部要因を元に仮説を立て、検証することができるのが特徴です。

現行のビジネスが社会環境の変化に応じているか、競合他社と比較した市場優位性があるか、現段階で想定できていない事業機会や脅威が生じる可能性がないかなどを定期的にチェックできる他、新たに新事業の戦略を立ち上げる際にも活用していきます。

また、その他の魅力と言えば、企業全体の戦略といった大きな規模の戦略立案から、マーケティング戦略立案時、人事戦略立案時と範囲を変えて応用できることです。

SWOT分析のやり方と手順

ではこれらを踏まえたうえでSWOT分析をどのようにして行っていくかを手順を追って解説していきます。

STEP1.目標を立てる

まずは、「なぜSWOT分析を行うか」、「この分析によって何を得たいのか」を明確にしてきます。この最初のステップである目標を立てることを曖昧にすることで、外部要因である「機会」や「脅威」について分析する際に膨大なデータを延々と分析するはめになってしまいます。目標を明確にすることで、企業にとって優先的に得たい情報を決めることができます。

また、目標を明確にすることで、視点が異なってくることがわかります。

外部要因を「機会」としてとらえる、内部要因を「強み」としてとらえるなど分類の仕方は目標や取り組む方向で異なってくる為です。

二度手間防止や時間短縮の為にもまず最初に目標設定を必ず行うようにしましょう。

STEP2.戦略の仮説立て

SWOT分析を進める際に、今後行いたい戦略について仮説を立てることが必要となってきます。分析では事業機会にかかわる外部環境から内部環境に至るまで、非常に幅広い範囲を分析します。

全てをくまなく調査し分析すると膨大な時間と労力を要すだけでなく、調査データは開示されている事実が無く、不明な部分もあるでしょう。この様な事態を避ける為にまずは仮設を立てます。仮設とは、その時点で考えられる仮の結論となります。

STEP.3外部環境を分析する

目標を立て、戦略の仮説を立てたらいよいよSWOT分析に取りかかります。分析の流れとしてはまず外部環境である「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」から分析をはじめ、その後内部環境である「強み(Strength)」「弱み(Weekness)」へと移っていきます。なぜなら「強み」や「弱み」といった内部環境要因は、市場動向などの外部環境要因に対応するものであるからです。

STEP.3-2外部環境要因をピックアップする

まずは仮説を立てた戦略に関係する外部要因をピックアップし、実態をリサーチしていきます。ここでのポイントとして、自社を取り巻く外部要因には様々なものがある為、大きく「マクロ環境要因」と「ミクロ環境要因」に分けることでスムーズに進めることができます。

・マクロ環境要因とは・・・政治、経済、景気、法改正、国際情勢、イノベーション、テクノロジーなどを指します。

PEST分析図

マクロ環境の分析に関しての関連記事:「PEST分析とは?」マーケティングやブランディングで欠かせない分析(リンク)

・ミクロ環境要因とは・・・業界トレンド、競合動向、顧客ニーズ動向などを指します。

ファイブフォース分析

ミクロ環境の分析に関しての関連記事:ファイブフォース分析と利用した戦略例

STEP.3-3外部環境要因を「機会」と「脅威」に振り分ける

外部環境要因をピックアップしたら、それらが自社にとって「機会」なのか、「脅威」なのかに振り分けていきます。

外部環境要因は政治や景気、市場の流れ、競合の動向や顧客ニーズの動向など、自社ではコントロールができないものがほとんどです。

STEP.4内部環境を分析する

外部環境要因をピックアップして整理したら、今度は内部環境について分析していきます。外部環境要因が影響を及ぼしている社内環境はどのような状態なのかを把握していく作業です。

STEP.4-2内部環境要因をピックアップする

続いて、今度は仮説を立てた戦略に関係のある内部環境要因をピックアップしていきます。

内部環境要因としては項目例を挙げましたので参考にして以下をもとに挙げてみてください。

サービスや商品関連:価格・コスト・クオリティー・材料など

販促関連:プロモーション・ブランディングなど

組織関連:マネージメント・オペレーション・システムなど

チャネル(媒体・経路)関連:エリア・物流など

リソース(経営資源)関連:設備・人材など

技術関連:ノウハウ・テクノロジーなど

STEP.4-3内部環境要因を「強み」と「弱み」に振り分ける

仮説を立てた戦略に関わる要因をピックアップしたらそれらが自社にとって「強み」なのか「弱み」なのか振り分けていきます。

ポイントとして、内部環境要因はどうしても主観的に見てしまいがちですので、第三者の意見や競合のデータとの比較をして、客観視した評価ができるようにしましょう。

STEP.5優先順をつける

外部環境要因、内部環境要因それぞれに対してピックアップと振り分けが終わったら、それらの各項目に優先順位をつけていきます。

優先順位のつけ方のポイントとしては「緊急性」「重要性」の高い項目からつけていくことが大切です。また、「重要性」の高いものに関しては、重要であるものの中長期にわたって時間と労力を要するものもあるかと思いますので、自社にとっての優先順位は慎重に行いましょう。

クロスSWOT分析 やり方

 

STEP.6クロスSWOT分析で成功要因を導き出す

最後の仕上げとしてこれまで分析し、ピックアップ、振り分け、優先順位をつけた項目に対して掛け合わせて成功要因を導き出していきます。SWOT分析だけで終わってしまうと単なる情報集レベルと言っても過言ではありません。

これから行うクロスSWOT分析にて導き出された成功要因を元に具体的な戦略を練っていく大切な分析です。

クロスSWOT分析とは

クロスSWOT分析とは、これまでSWOT分析で列挙されたサービスや商品自体の特徴と外部環境の特徴の各項目を掛け合わせて取りうる戦略のパーツを分析する手法を指します。

STEP.6-2強み×機会

自社の強みを活かして、機会に乗り市場で高い優位性を得るにはどのような戦略を練るべきか。またその為に行うべき課題は何かを問う項目です。もちろん、自社の強みであり、それに機会が加われば絶好の成功要因となりますのでこの項目は自社にとっての「最重要戦略」を意味します。

STEP.6-3強み×脅威

自社の強みを活かし、市場でそれを邪魔する脅威に対してどのような戦略を練るべきかを問う項目です。また、「脅威」を「機会」に変えるピンチはチャンスといった発想から生まれるものはないかを考えていきます。

STEP.6-4弱み×機会

弱みの影響で機会を逃さない為に何ができるかを問う項目です。発想を少し変えれば自社の弱みを改善して、市場で機会を得るために有効な施策や、取り組むべき課題は何かとも言えます。

STEP.6-5弱み×脅威

自社にとっての弱みと脅威が重なる。損失を未然に防ぐ、または最小限に抑えるために必要な施策や、取り組むべき課題は何かを問う項目です。いわゆるリスクマネジメントを指します。

最後に

SWOT分析並びにそれを活かして戦略を立てる為のクロスSWOT分析についてはいかがでしたか?

分析を通じてこれまで曖昧になっていた外部、内部環境の要因が明確になることで、これからどのような戦略を練らなければいけないかが明確になってくると思います。同業他社が溢れかえるこの時代。企業の大きさ問わず、分析に手間と時間をかけてより具体的な戦略を練ることで、市場で優位性を保つことができる重要な分析の1つです。

企業経営者様や経営に関わる重要なポストについてるあなたにはこの重要さを充分理解して頂くことを期待しております。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

林九太

店舗経営者の売上・利益アップに直結するためのマーケティングと動線設計が得意。1つの集客アイテムに特化させるのではなく、店舗がすでに利用している販促アイテムの効果を最大化するための戦略からスマートフォン集客、リピートの仕組み化、客単価を上げるための価値戦略、心理学を用いたメニューのプライシング設定、カメラ技術に売れる文章などトータルで改善をサポート。店舗の売上アップが自然とできるためのベルトコンベアを作り上げ、利益が倍々に増える繁盛店が続出。集客改善のサポート業種も豊富である。 【クライアントに成果】を信条に、とにかく結果にフォーカスした実践的な内容のコンサルが得意。