自社でランディングページを作るために準備段階で押さえておくべきポイントを複数の記事でテーマごとに解説しています。
前回の「売れるランディングページを作る為の準備【ペルソナ・カスタマージャーニー編】」に引き続き、今回は他社・自社の分析について解説していきます。
まだ、前記事を読んでいない方は合せてをお勧めします。
目次
ランディングページ制作の準備【競合他社を分析する】
ホームページ制作やコンテンツ制作、サービス制作の際も共通して言えることですが、競合他社を分析するのは非常に重要なことです。
分析することで「他社の強みや弱み」、「自社の強みや弱み」が把握できるだけでなく、分析から差別化を図るヒントを得ることもあります。
ターゲットがローカルエリアであればその同エリアで、全国エリアであればその同エリアで分析し、自社の参考にするのも成功への近道です。
他社のランディングページを分析するメリット
また、他社のランディングページを分析するメリットとして
・より良いキャッチコピーの考察とそのヒント
・より良いデザインの考察とそのヒント
・セールスコピーの流れの考察とそのヒント
など多くを得ることができます。
競合他社を分析する手順とポイント
早速、あなたを脅かす競合他社の分析を行っていきましょう。
分析する手順は大きく3つです。
- 広告を出稿する際に定めたキーワードで検索し、上位の会社のランディングページをチェックする
- 競合他社はどのようなキャッチコピーや解決策、証拠、信頼性、安心、クロージングなど構成に沿って分析・比較シート(後程分析・比較シートのダウンロードをご案内します)で洗い出す
- 戦うか、別の場所に移すかを検討する
キーワードで検索し、上位の会社のランディングページをチェックする
まず最初に広告を出稿する際に定めたキーワードで検索し、上位の会社のランディングページをチェックしていきましょう。
検索してクリックし、ランディングページをチェックする際、明らかに乏しいページであった場合は、他のライバルをチェックしましょう。
広告費さえ出せば上位表示は可能です。しかし乏しいページは結果的にお金を捨てるようなものですので、あなたが「このページはついコンバージョンボタンを押しそうになる」「この表現はグッとくる」ようなランディングページをメインに分析しましょう。
また、社内にペルソナに近い社員があるのであれば、その社員に協力してもらい感想をもらうことも有効的です。
分析・比較シートで洗い出す
続いて、分析・比較シートを用いてランディングページ内の各項目をチェックしていきます。
キャッチコピー | どのようなキャッチコピーでつかんでいるか |
解決策(結果) | 早さやメリット、デメリットの解消方法は何か |
証拠(実証) | サービスの特長や他社との違い、メリットを提供できる理由は何か |
信頼性 | 販売実績や権威、ランキング、表彰は何か |
安心 | お客様の声や感想、リスクリバーサルなど |
クロージング | メリットの獲得とデメリットの回避はどのようなものか オファー(特典) コンバージョン |
自社を分析する手順とポイント
他社の分析が一通り終わったら、次は自社の分析に移ります。
なぜここであらためて自社を分析するのか。それは、競合他社の分析結果を踏まえて、自社が打つべき対策をより明確にするためです。
簡単に言うと「後出しじゃんけんで勝つ」ことを指します。
競合他社の弱点部分で自社が必ず勝つように、競合他社の強みにはできる限りあいこに持ち込めるような内容のランディングページにするためです。
つまり、必勝でなくとも、負けないランディングページを作るということです。
自社分析の方法とポイント
自社分析には大きく以下の2つのことを行っていきます。
- 競合他社のストロングポイントに対して自社が対抗する内容を分析・比較シートに記入する
- 競合他社のウィークポイントに対して自社が対抗する内容を分析・比較シートに記入する
競合他社の強み・弱みに対して対抗できる自社のアピールポイント
「解決策(結果)」の項目に対して対抗できるものはありませんか?
例えば他社のサービスがスピードをアピールしている場合、それと同じ程のスピード、もしくは上回ることはできないでしょうか。
その他にも、メデメリットを解消する手段の多さなどを分析・比較シートに書き出していきます。
特にこの「解決策(結果)」の項目では、ランディングページにて単に解決策を提示するのではなく、ベネフィット(そのサービスを利用することから得られる体験や利益など)を提示することで、ユーザーがあなたのサービスを利用することで近い将来、悩みを解消し結果どうなるかのイメージが湧きやすくなります。
競合他社のベネフィットの提示が甘い場合は、勝てるチャンスです。いかにあなたのランディングページでユーザーがイメージできるベネフィットを具体的に提示することができるかにかかっています。
次に「信頼性」の項目もみていきましょう。
競合他社と比較して販売実績(累計販売数)などで対抗できませんか?何かのランキングに入賞した経験があれば、対抗できないでしょうか。
販売実績やランキングなど具体的な数字を提示することで、ユーザーは受け入れやすいだけでなく、「このサービスは知らなかったけど良いみたいだ」と信頼性が増すきっかけともなります。
また、それを後押しする権威部分があるとより一層高まります。
権威とは、例えば「〇〇認定」や「医者」「弁護士」「〇〇専門家」推薦など、権威ある人物や団体からの推薦の声などがあります。
続いて「クロージング」の項目をみてみましょう。
クロージングの項目では主に「メリットの獲得とデメリットの回避」「オファー(特典)」「コンバージョン」で比較検討していきます。
簡単な項目ではやはり「オファー」ですね。
例えば競合他社を上回る割引。他社が30%OFFならこっちは・・・と言いたいところですが、割引での張り合いよりは以下の点で可能なものはないでしょうか。
・単なる割引よりも、もう一点付ける、もう何日分付けるなどオンする(オフよりもオンした場合の利益換算を行って下さい)
・初回の割引をフロントエンドとし、定期コースや複数購入などバックエンドの仕組みができる
・申し込み確定直前の確認画面でアップセルやクロスセルの仕組みを構築できる
・購入後、メールや電話にてリピートさせる仕組みを構築できる
対抗できない・負けてしまう場合の対処法
競合他社を分析・比較した結果、明らかに対抗できない場合、負けてしまう場合はどうするべきでしょうか。
対処法としては「違うキーワードで攻める」「違う媒体で攻める」これに尽きます。
相手によっては資金力や知名度で大きく勝る場合もあるでしょう。無理に対抗しても長期戦では自社の体力(資金力)がもちません。
Googleキーワードプランナーで関連するキーワードで同じ会社が出てこないかチェックしたり、またGoogle広告ではなく、Facebook広告やInstagram広告、YouTube広告、Amazon広告など異なる媒体で勝負するのも1つの手段です。
決して逃げるというネガティブな発想ではなく「勝てる土俵で勝つ」ことを意識して挑みましょう。
今回はテーマに沿ってランディングページ用の「分析・比較シート」にて競合他社を分析してランディングページを作成するための準備について解説しましたが、その他の分析も自社、他社の強みや弱みが理解でき、今後の展開の手助けになりますので合わせてお勧めします。
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