2018年8月に行われたGoogleコアアルゴリズムアップデートでは、これまでの評価されていたサイトであっても大幅な順位変動が見られました。
中には上位から圏外まで飛ばされてしまって大きく収益を落とした企業も少なくはありません。
今回はこれからのSEO対策としてどのように行っていかなければいけないか、継続して行うもの、押さえておくべきポイントを解説します。
目次
2021年のSEO対策
2021年も2020年、2019年と引き続き、対策の柱としては大きく変わりませんが、SEO対策自体が曖昧な方の為にもう一度復習も兼ねて紹介していきましょう。
まずSEOの大きなポイントは3つです。
・適切なサイト設計と記事設計
・被リンクの獲得
これはGoogleのこれまでのアップデートや評価の動向からも理解することができます。この3つのポイント自体を理解しておかなければ、残念ながらあなたの時間と労力は実ることはないと言っても過言ではありません。
Googleが評価する検索ユーザーにとって有益な情報とは
では、具体的に1つずつ解説していきます。「Googleが評価する検索ユーザーにとって有益な情報」とは、検索キーワードから予測されるユーザーが知りたいことをタイトル、見出し、記事内に落とし込み、ユーザーの欲求を解消してあげることです。
例えばこの記事のタイトルに含まれる「2019年 SEO対策 WEB担当者」というキーワードを用いて、「2019年のSEO対策はどんなことをしたら良いのか知りたいWEB担当者」といった検索ユーザーに対して、それを解消する手段をこうしてタイトル、見出し、記事内に反映していく訳です。
このタイトルに対して、もし記事の内容がGoogleアナリティクスの使い方などを解説していれば、ユーザーにとっては何の解消もされませんし、そもそもGoogle自体にも評価されないため(タイトルに対してのコンテンツの不一致)、この記事をユーザーが見つけるまでには時間がかかることでしょう。
もちろん、このキーワードを用いて検索するユーザーの中には、望んでいない情報、すでに知っている情報も含まれているはずです。これはこの記事を書いている私自身のペルソナが検索ユーザー全てを対象にしていないためです。
全てのユーザーの欲求に対して1つの記事で対応するには限界があります。そこで、複数の記事でそれぞれのペルソナに掲げたユーザー向けに情報を提供し対応していきます。
ユーザーが悩む→Googleで検索する→それに対する解消をあなたの記事で応じる
このシンプルな構造を成り立たせるためにも、ユーザーの意図を理解して応え、タイトル、見出し、記事内に反映させていかなければいけません。
これまでにもGoogleは数多くのアップデートを行ってきましたが、この本質は変わることはありません。
「コンテンツは量ではなく、質」だということを決して忘れないでください。
Googleが評価する適切なサイト設計と記事設計とは
SEOとは検索ユーザーにとってあなたのサイトや記事を見つけてもらい、有益な情報を提供して解決するための対策です。
2つ目に挙げるSEO対策として適切なサイト設計と記事設計であることです。根本的な考え方として、Googleに気に入られるから行う対策ではありません。発想の順番が逆で、検索ユーザーにとって有益なコンテンツだからGoogleが評価するという順番です。
この考え方を逆から行う方にとっては、結果的に「検索ユーザーファースト」のサイト、記事設計の制作とは程遠くなることでしょう。
基準はあなたのサイト、記事に訪れる検索ユーザーに対して優しい設計になっていることです。あらためて検索し、あなたのサイトに訪れたユーザー目線になってサイトを舐めまわすように見てみましょう。
トップメージにはあなたのサイトがどんなサービスを提供していて、そのサービスはどんなユーザーに有益なのか、何か不明点がある場合、電話やメールなど問い合わせするまでに短いクリックでたどり着ける様な設計なのか。
また、複数のサービスを提供してる場合、各々のサービスの概要から内部リンクを上手く利用し回遊させる構造になっているか。もちろん、サービスに関する記事からのサービスページへの内部リンクなども忘れないようにしてください。
記事設計に関しては闇雲に記事を公開するのではなく、コンテンツプランニングを行い、関連記事を結び、例えユーザーがあるキーワードであなたのサイトに着地したとしても、それがきっかけであなたのサイト内を回遊し、あなたのサービス自体を知るきっかけ作りになるように仕掛けておきましょう。
また見出しごとにきちんとユーザーに有益な情報として関連しているか、コンバージョンを発生させる場合には、見出しの最後までにユーザーの心理状況を変化させることができているか、最後にコールトゥアクションのようにどう行動して欲しいかを提示することもポイントです。
内部リンクでつないだサイト設計、記事設計はGoogleのクローラーも巡回しやすく内部SEOとしても有効です。また、アンカーテキストのリンクも「こちら」ではなく、キーワードをきちんと含ませることでユーザー、Googleのクローラーの双方にとっても有益な設計です。パンくずリストの設定と合せて手を抜かず、細かい所にまでこだわりましょう。
サイト全体におけるポイントとして、ユーザーには目に見えている画像も、Googleのクローラーにとっては単なる文字が並んでるのと変わりません。画像だけで構成するのではなく、テキストで表示できるモノに関してはバランスを取ってテキストで表示する癖をつけておきます。
細かいことですが、画像の代替えテキストの入力も必須です。こうしてユーザーにとって優しい設計はGoogleのSEO対策を兼ねますので、コツコツと積み上げていくことが大切になってきます。
Googleが評価する被リンクとは
以前から、そしてこれからも被リンクはSEO対策において重要ポイントです。
被リンクは昔に一部のSEO会社でも行われていた被リンク集めなどは無駄だということはご存知でしょう。すでにペンギンアップデートでその様なブラックハットSEOは排除され、今でもペナルティを受けて評価が下がるだけです。
被リンクの捉え方としては「ユーザーが良いコンテンツだと感じるからリンクを貼る」です。小手先のテクニックで集めるものではありません。
私たちはユーザーにとって有益なコンテンツを配信し続けることに過ぎません。合わせて被リンクを受けやすい環境下でコンテンツを配信することもポイントです。
よって拡散しやすいFacebookやTwitterなどを利用することも良いでしょう。もちろん、サイト内に簡単に拡散できるようにSNSボタンやはてなブックマークの設置は必須です。
確かに被リンクは多い方が良いにこしたことはありませんが、実際2018年8月のコアアルゴリズムアップデートでは、被リンク数の多いサイトであっても順位が大幅に下がった例も多くあります。
つまり「被リンクが多いだけではいけない」ということです。先述したように良いコンテンツには自然と被リンクが集まるものです。もしそれでも被リンクが集まらなかったとしても、コンテンツの質や情報の正確さ、信頼性の高いサイトや記事に関してはGoogleが高い評価をつけていることも事実です。
これまでに行われたGoogleのアップデートまとめ
これまでにGoogleのアルゴリズムに影響を及ぼす様々なアップデートが行われてきました。WEB担当歴がまだ浅い方にとって、無知は非常に危険ですのでこれを機にしっかり覚えておきましょう。
ペンギンアップデート
ペンギンアップデートとはWEBサイトの改善をせず、ただ検索順位のためだけに購入した有料リンクや自作自演のリンクといったいわゆるブラックハットSEOに対して、スパムとみなすアップデートを指します。
ペンギンアップデートが行われる前までは「被リンクが多い」「キーワードを多く含む」コンテンツに対して高い評価をつけていたGoogleの検索アルゴリズムを利用して、当時のSEO対策業者が小手先のSEO対策もどきを全国の様々なサイトに取り入れていたのを懐かしく思います。
ペンギンアップデートにより隙間を縫った小手先のSEO対策もどきを行ったサイトは大幅に順位が下がり、正確なコンテンツが評価されるようになりました。
2012年4月と同年にもう一度、2013年に2回、2014年に1回、2016年に更にペンギンアップデートを更新した後、不定期に行われているアップデートです。
つまり、はてなブックマークのアカウントや無料ブログのアカウントを無数に作成してリンクをあなたのサイトに集めたりするような、目先に利益だけで行うような対策とも言えない行動は単なる無駄だけに止まらず、自らあなたのサイトの評価を下げるだけですので、決して行わないようにしてください。
パンダアップデート
パンダアップデートとは、低質なコンテンツの順位を下げ、高品質なコンテンツ(検索ユーザーによって有益だとみなすもの)の順位を上げるアップデートを指します。
このパンダアップデートにより、自動形成された記事や独自性のないコピペ記事、サイトの順位が大きく変動しました。
これらペンギンアップデートとパンダアップデートにより、SEOテクニックと呼ばれるような低質なサイト、コンテンツは一気に排除される仕組みが世界規模で浸透していきました。
ちなみにパンダアップデートは2012年12月、翌2013年3月からは自動アップデート化していますので、もちろん現在も常に行われています。
このアップデートから注意すべきこととして、上記に挙げたような小手先だけではないということです。
他の記事と重複したようなコンテンツ、独自性、専門性に乏しいコンテンツ、内容が薄っぺらな乏しいコンテンツは対象とします。あなたが片手間で作成したコンテンツが、このアルゴリズムの対象になっているなんてことも少なくはありませんよ。
モバイルフレンドリーアップデート
モバイルフレンドリーアップデートは、アップデート名の通り、モバイルユーザーに対して利便性の高いサイトを評価するアップデートです。採用された2015年4月、2106年6月に更新した当時と言えば、スマホやタブレットの普及が世界規模で浸透した時代です。
スマホ、タブレットなどパソコンの需要を上回るこの現状に対し、Googleはモバイル対応しているサイトを高く評価するといった内容です。パソコン、スマホの両方に対応していない場合、スマホのような小さな画面を見た際、テキストやボタンは小さく、わざわざ拡大しないと使い辛い状態です。
最近はレスポンシブル対応のサイトを作成する場合が多いですので、そこまで敏感にならなくても良いですが、注意すべき点として、画像幅に合っていない大きな画像の使用やリンク要素の近いサイトは注意しましょう。
また、レスポンシブデザイン(スマホ対応)にしていないサイトをお持ちの方は、これまで「地域+サービス名」で上位にいたはずなのに一気に圏外に飛ばされたなんてことはよく聞きます。古いサイトのままの方は、デザインを一新されることを強くオススメします。
アウルアップデート
2017年4月に行われた通称アウルアップデートは、フェイクニュースや広告比率が高過ぎるサイト、人や国、歴史に対して攻撃的なサイトに対して行われたGoogleアルゴリズムのアップデートです。
このアウルアップデートにより、該当するサイトに対しての評価は下がり、より信憑性の高いサイトは自ずと評価、精査されています。
スピードアップデート
スピードアップデートは2018年7月に導入され、モバイルページの表示速度を検索順位の要素に取り入れるといったアップデートを指します。
モバイルで検索した際、極端に表示速度が遅いページは検索順位に影響することとなります。
表示速度が遅くなる原因と対策としては、サーバー応答時間やキャッシュの有効時間の設定、JavaScriptの読み込み時間の調整、CSSの最小化M画像のサイズなどサイトによって様々です。
定期的にGoogleのディベロッパーツールであるPage Speed Insightを用いて改善していきましょう。
コアアルゴリズムアップデート
2018年8月に行われたGoogleのコアアルゴリズムアップデートは、これまでのアップデート以上に影響を受けたサイトが多いことでしょう。
これまでに紹介したペンギンアップデートやパンダアップデートのようなある一定の要素に対して行ったものではなく、これまで以上に高品質なコンテンツを高く評価するといったものです。
つまり、常に検索ユーザーにとって有益な情報を与えていたサイトはより評価され、その場しのぎの低品質なコンテンツは自ずと抜かれているまさにユーザーファーストのアップデートです。
YMYL(YOUR MONEY YOUR LIFE)とは
YOUR MONEY=あなたのお金に関する事、具体的には銀行や保険、税金、不動産、証券やFXなどが該当します。
YOUR LIFE=あなたの生活に関する事、具体的には美容関係全般やサプリ、栄養や病気、法律(相続や離婚、裁判)など、お金の分野よりはやや広義で該当します。
医療、美容、健康、教育、金融関係などのコンテンツが特に影響を受けているようですね。これはGoogleが新たに基準として加えたYMYL(YOUR MONEY YOUR LIFE)お金と健康に関してより専門性の高いサイト程評価を受けていると考えられます。
つまり、YMTLとはあなたがお金をたくさん使うような分野やあなたの人生に影響を与えかねない分野において新たに検索品質評価ガイドラインを設けたことを指します。
E-A-Tとは
E-A-TとはExpertice(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の略です。
簡単に言うと、よりE-A-Tの高いサイトを評価するといった基準になることです。
専門性(Expertice)・・・つまりあなたのコンテンツやサイト全体がより専門性が高いほど高い評価を受けるというです。これにより、様々なジャンルを展開しているような雑記ブログより、ある分野を専門的に取り扱う方が良いと言えます。あなたのサイト内で、普段の日記のような記事を配信するより、専門性を活かした情報をあなたのサービスとの関連性を持たせた記事にすることが大切になります。
先述したように今一度コンテンツプランニングを行い、サイト設計、記事設計を見直しましょう。
Authoritativeness(権威性)・・・わかりやすく例を挙げるのであれば、医者や弁護士などのように、ブランド性ではない「この人がいうから間違いない」「正しいから情報を信じる」といったことを指します。
Googleはこの権威性の高いサイトやコンテンツを高く評価するということです。最近、医療や健康系のコンテンツに医師監修や実際に医師の画像を提示してより権威性を高めた内容にシフトしているサイトが出てきているのは、このためです。
Trustworthiness(信頼性)・・・文字の様に多くの信頼性を集めていることを指します。
ユーザーから信頼されている度合いをGoogleが判断するのは困難ではありますが、このTrustworthiness(信頼性)から言えることとして、国や行政のサイトの方が、いち個人よりも長い間サイトを運営していだけでなく、より専門的な情報を耐えることなく提供しているため、信頼性は高いでしょう。
だからといって個人的なサイトが全く評価されないことではありません。継続的に専門性の高いコンテンツの配信、被リンク、サイテーションの獲得といったこれまでに挙げたようなポイントをしっかりと押さえ、運営していくことです。
最後に
2021年のSEO対策はより「ユーザーファースト」を重視すべきです。
ユーザーにとってサイト内部、外部他様々な観点からユーザーを第一に考えたサイトの構築、運営こそが最高のSEO対策です。
観点を「ユーザーにとって有益な情報、サイトとは何か」を第一に日々改善を繰り返し、あなたのサイトを利用するユーザーにより有益な情報を与え続けていくことが最重要だということを肝に銘じましょう。
繁盛マーケティングでは、「ユーザーファースト」「クライアントが繁盛する」為のサイト制作を目指します。
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