LINE@からLINE公式アカウントのサービス統合による変更・注意点(機能編)

投稿日:2019年5月2日 | 最終更新日:2020年4月29日

小規模店舗から様々な物販ビジネス、サービス業などのリピート対策ツールとして多くの企業が取り入れているLINE@

2018年11月より、これまでのLINE@からサービスが統合され、すでにLINE@を取り入れている方、これから取り入れる方もどういった変更点があるのか気になるところですね。前回の記事「2019年最新 LINE@公式アカウントのサービス統合による変更点(料金・追加課金編)」に引き続き、今回はLINE@の機能面を中心に解説していきます。

目次

LINE@→LINE公式アカウントサービス統合による機能面の変更点や注意点

それでは早速、これまでのLINE@の機能より変更されたもの、継続して利用できるもの、移行時に注意しておくものなどをみていきましょう。

自動応答メッセージ・キーワード応答メッセージ・友達追加時のあいさつ

マーケティング担当者やLINE@担当者が随時LINE@をチェックしていなくても半オートメーション化が可能な、トークで話しかけられた場合に自動的に送信されるメッセージである「自動応答メッセージ」、トークで特定のキーワードが入力された場合に自動的に送信される「キーワード応答メッセージ」、お客様があなたのアカウントに友達登録してくれた時に自動で挨拶してくれる「友達追加時のあいさつ」が機能として取り入れられています。

これらの中で事前に登録してある自動応答メッセージ、キーワード応答メッセージのうち、今回のLINE@サービス統合によって合せて最大1000件の最新メッセージのみ移行されます。

この際のもう一つの注意点として、移行するメッセージのうち一部のメッセージ形式が代替テキストに置き換わるため、再設定が必要です。

移行後に登録してあるメッセージを再度チェックして、必要なものは再設定を行いましょう。

ホーム投稿

LINEの機能と共通しているホーム投稿。

ホーム投稿を行うことで友達に追加したユーザーがあなたのLINE@を訪れた際、常に情報を閲覧することができます。

このホーム投稿で注意すべき点として、先述した各メッセージと同様に予約と下書きに保存している一部のホーム投稿が代替テキストに置き換わる場合がありますので、同じく確認後、再設定しましょう。

また、各メッセージ、ホーム投稿の内容のうち、「リサーチページ」はサービス一時停止、「PRページ」はサービス終了に変更となりましたので、使用している方は注意してください。

1対1トークから「チャット」へ

友達に追加してくれたユーザーと個別にメッセージのやりとりができる「1対1トーク」は今回のLINE@サービス統合により「チャット」へと名称が変更になります。

更に機能が拡充されて「複数のユーザーグループとのチャット」、「Messenger API」との併用が可能となりました。

ただし同時に利用することはできず、チャットが利用できるチャットモード、Messenger APIを利用できるbotモードへと切り替えることでそれぞれ利用することができます。

移行時の注意点として、以前のLINE@で行っていた1対1トークの内容をテキストで4か月、テキスト以外は2週間を超えると管理画面から閲覧できなくなります

移行前後でユーザーとやり取りを行っている方は期限内を超えると移行後の管理画面より閲覧できなくなりますので移行前にダウンロードすることをお勧めします。

その他のチャットの変更点として、お友達の最大登録数の上限が撤廃、一部のスタップが削除されます。

ショップカード

アプリ上に作成するショップカードは自由にポイントを設定でき、紙媒体のショップカードと比べて捨てられることはない面でもリピート対策の1つとして効果的です。

ショップカードはポイント数を1から50まで設定することが可能です。例えば来店ポイントとして設定する場合、5ポイントにしておき、5回来店で特典が得られるといったような仕組みです。その他、1000円毎に1ポイントなどポイント付与の工夫をすれば自由自在にその店独自のショップカードを作成することができます。

今回のLINE@公式アカウントへの移行の際、リッチメニューへの表示が解除されます。再度設定すれば問題なく表示されますので、移行後は速やかに再設定を行いましょう。

リッチメッセージ・リッチビデオメッセージ

リッチメッセージ例

リッチメニューはユーザーとのやり取りの下部に設置できる名ニューに対し、リッチメッセージ、リッチビデオメッセージは固定ではなく各ユーザーに投稿する際の機能です。

テキストやスタンプだけの通常の吹き出しよりもインパクトがあり、クリック率も高いのが特徴です。

これらは、今回の移行時は最新のメッセージから最大5000件のみ移行されます。それ以前のメッセージは移行対象となりませんので、必要であれば移行前にバックアップをとっておきましょう。

リッチメニュー

リッチメニュー例

一方リッチメニューはいくつか注意が必要です。これまでのLINE@で使用していたリッチメッセージは、今回の公式アカウントへの移行時、すでに反映しているデータと表示期間の設定が未来日付になっているもののみ移行対象となり、過去日付で設定したデータは移行されません。

また、テンプレート機能を用いて作成したデータは移行対象となっていません。更にテキスト+アイコンのタイプは移行時に削除されますので、再度作成、設定しなければいけません。

今後このような移行作業はあまりないとは思いますが、画像で作成しておいた方が良さそうですね。

その他、デザインガイドのサイズより400×270が削除される、また、この400×270で作成したデータ自体も移行時に削除されますので、以前作成したデータはあたらめて作り直さなければいけません。

統計情報

LINE@友達情報

これまでのLINE@ではホーム全体の情報でしたが、公式アカウントへの移行後はタイムライン投稿毎の情報となり、LINE@で集計されていた統計情報は移行されませので、移行前にデータをダウンロードすることをお勧めします。

また、友達関連の情報として、今後は友達追加数、ターゲットリーチ数、ブロック数となりますので以前の情報を把握しておきたい場合はこちらもダウンロードしてから移行しましょう。

認証アカウント

アカウントの設定関係では、LINE@の認証アカウントの申請は2019年3月1日をもって終了、4月18日よりLINE公式アカウントの認証アカウントの申請が開始されています。

もし、あなたがまだ認証アカウントに申請していない場合は移行後に、これから新たにLINE公式アカウントを開設するという場合は、アカウント開設後に認証アカウントの申し込みを行いましょう。

※最長5月中旬から下旬にかけて認証アカウントに申し込みができない場合があります。

UQコード

以前のLINE@、これからのLINE公式アカウントでもUQコードはあります。

UQコードはお客様の登録をスムーズにする便利なツールですので作成は必須ですね。ただし移行前のLINE@で作成したUQコードは2020年の3月まで、それ以降は公式アカウントの管理画面より再度取得が必要です。

ホームページやブログなどオンライン上のUQコードはすぐに入れ替えることができますが、ポップや印刷物などは、使用期限に注意してそれぞれのタイミングで必ず再取得、入れ替えを行いましょう。

ポスター

以前展開していたポスター機能のサービス一時停止となっていましたが、LINE公式アカウントより再開することとなりました。

管理画面よりLINEの公式キャラクターを用いた告知のポスターが作成できます。店内などお客様の目に付くところに設置して友達追加を促しましょう。

LINE@アプリ

LINE@アプリでも一部変更点があります。

・LINE公式アカウントに移行後はMessenger APIを利用してもアプリが使えるようになる

・LINE公式アカウントの管理画面ではID検索ができなくなった

・LINE公式アカウントの管理画面では年齢認証せずにチャット機能を利用することができる

 

最後に

LINE@の公式アカウントに移行することでいくつかの変更点や移行時に引き継げるデータの範囲、機能の変更や再設定の有無など対処すべきポイントがたくさん出てきます。

特にデータ移行の範囲を把握、ダウンロード後に公式アカウントへの移行作業を行わないと、必要なデータを失い場合があります。

記事をよく読んでまずは移行できない必要なデータのダウンロードを行うことから始めましょう。

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