実店舗ビジネスからオンラインビジネス、B2B、B2C、D2Cとざまざまなビジネスで用いられているLINE公式アカウント。
見込み客の囲い込みや新規客、顧客とのコミュニケーション、育成といったことまで機能を上手く使えば、自社のマーケティングに役立てることができます。
今回は数あるLINE公式アカウントの拡張機能の中でも「ステップ配信」にスポットを当て、サービス比較を紹介します。
目次
ステップ配信とは
ステップ配信とは自社への登録から、あらかじめ設定した経過日数、メッセージやコンテンツをスケジュールに沿って配信することを指します。
設定毎に自動配信できるため、マーケティングのオートメーション化の1つとして経営者、マーケティング担当者にとっては業務の効率化を図ることができる便利な配信機能です。
現在ではメルマガスタンドやメールソフト、LINE公式アカウントなどでステップ配信を行うことができる機能があります。
現在リリースされているLINE公式アカウントを用いたステップ配信サービスを簡単に紹介していきましょう。
①LINEステップ配信(ステップLINE)
LINE公式アカウントに2021年2月より追加されたLINEステップ配信(ステップLINE)。
すでにLINE公式アカウントをお持ちの方であれば何の登録も要らず、そのまま管理画面から利用することができます。
関連記事>>【LINEステップ配信】LINE公式アカウントの新機能と使い方 保存版
LINEステップ配信の特徴や機能
LINEステップ配信の主な特徴としては以下の様なものがあります。
- ステップ配信自体の利用は無料
- メッセージ数のカウントは各プランに応じる
- 初心者でも簡単にステップメール(シナリオ配信)を組める
- 条件分岐機能がついているが、セグメントが弱い
- 他社のAPIを導入する訳ではないので、アカウントの友達数はそのまま引き継ぐことができる
- リッチメニューなど通常のLINE公式アカウントの機能ももちろんそのまま使える
などがあります。その他の機能はLINE公式アカウントの使い方をご確認ください。
②Lステップ
Lステップとは、株式会社Manequlさんが運営しているLINE公式アカウントに特化した配信スタンドサービスです。
あくまでも拡張機能を提供するため、LINE公式アカウントとLステップのセットで利用します。
Lステップの特徴や機能
続いてはLステップにはどんな特徴があるのかを理解していきましょう。
細かいセグメント機能
LINE公式アカウントのセグメント機能は
- 性別
- 年代
- 居住地(都道府県)
- OS(iPhoneやAndroidなど)
といった広範囲でしかセグメントできない点に対し、Lステップはより細かなセグメントを行うことができます。
例えば、「商品①を購入した方のみにステップ配信を行う」「SNSなど特定の条件から友だち追加した方のみにステップ配信を行う」といった条件に応じたステップ配信を行うことが可能です。
ここがLINE公式アカウントのステップLINEとの大きな違いと1つといえるでしょう。
リマインダ配信
限定販売やキャンペーン、セミナー、説明会など特定のイベントをお知らせするといったリマインダ配信をすることができます。
例えば、イベント3日前、2日前、1日前、当日、イベント開始直前といった具合に友だちに知らせることができるため、購入や参加の確率を大きく上げることができます。
予約管理機能
開催するイベントの参加の予約を管理できる機能です。
定員や絞め切り期限などを決めることもできます。
オペレーター機能
その名の通りオペレーターを設置できる機能です。
管理者本人だけでなく複数のオペレーターを登録することができ、お問い合わせやチャット応答、受付など専用に人材を配置できます。
また、権限範囲を指定することができますので、社内の重要なデータなどは閲覧できない状態にも可能。
社員だけでなく、お問い合わせや受付のアルバイトにも使えます。
③elink(イーリンク)
続いてはelink(イーリンク)。株式会社バイモソフトさんが運営しているLINE公式アカウントの拡張機能サービスです。
同じく拡張機能のため、LINE公式アカウントと併用して使用します。
elink(イーリンク)の特徴や機能
では早速、elink(イーリンク)にはどんな特徴や機能があるのかを理解していきましょう。
LINE登録経路計測機能
elink(イーリンク)の特に注目すべき機能として挙げられるのが「LIN登録経路計測」。
WEB広告や雑誌やチラシといったオフライン広告など、各広告毎に広告コードを設定し、計測することができます。
また、広告だけでなくスタッフ毎にも可能ですので、どの媒体や人材からLINEに登録してくれているかをしっかり計測できる機能です。
ステップメッセージ配信
今回の記事でいう「ステップ配信」にあたる機能です。
友だち追加から〇日後、アンケート回答後、商品購入後といった事前に設定した日時、配信内容をスケジュールに合わせて自動で配信します。
会員グルーピング・作成グループへのセグメント配信
LINEに登録してくれた会員をグループに分けることができ、更に作成したグループに対してセグメント配信することができます。
細かなセグメントを行うことができますのでコンバージョンの高いメールマーケティングを実行可能です。
自動応答や複数人で1対1チャット機能
その他、キーワードに応じて自動応答してくれる機能や、1対1のチャットを複数人で管理できる機能も備えています。
Lステップ同様、elink(イーリンク)も複数人のスタッフを権限付きで配置できる為、業務の効率化や分散化が可能です。
複数アカウントを一律料金で利用可能
他社様ですので、あまり金額面を比較するのはとは思いましたが、これもelink(イーリンク)の大きな特徴です。
LINEの拡張機能ツールを展開している企業は複数ありますが、複数のアカウントを登録する場合、その都度追加料金が発生するのが一般的です。
しかし、elink(イーリンク)では最大5アカウントまで料金一律で登録することができます。
また、料金プランも1つだけのいたってシンプルな設定です。
④かんたんラインステップ
かんたんラインステップは株式会社a visionさんが運営しているLINE公式アカウント拡張機能サービスです。
これまで挙げた拡張サービスと同じく、LINE公式アカウントと併用して使用します。
かんたんラインステップの特徴や機能
それでは早速かんたんラインステップではどんな特徴や機能があるのかを理解していきましょう。
ウェビナー機能
インターネットの利用が当たり前となった現代に加え、新型コロナウイルスの影響により更に各企業のオンライン化が進んでいます。
ウェビナーもその傾向の1つと言えるでしょう。
ウェビナー、つまりオンラインセミナーを行うことで、これまで地理的に参加が困難なエリアの事業者、消費者にもアプローチが可能です。
かんたんラインステップでは、ZOOMの予約管理までワンステップで行うことができます。
商品のオンライン化
オンラインによる商品やサービスの販売の必要性を感じながらも1から作るには時間と手間、コストがかかるといった悩みを持っている方もいらっしゃるでしょう。
かんたんラインステップには「商品登録」機能がついていますので、LINE登録から販売までのセールスを一本化できます。
また、クレジット決済までスムーズに行うことができます。
ステップ配信機能
これまでも解説してきましたので、説明不要だと思いますので省略しますが、かんたんラインステップにもステップ配信機能が備わっています。
登録元判定機能・セグメント機能
かんたんラインステップにはどの広告からLINE公式アカウントに登録したのかを判定する機能が標準装備されています。
また、広告Aにはこのメッセージ、広告Bにはこのメッセ―ジといったセグメント機能もありますので、ユーザーに応じて適切なメールマーケティングの展開が可能です。
ステップ配信・拡張機能を使ってメールマーケティングの効率化
LINE公式アカウント他、複数の企業から展開されている拡張機能。
うまく利用すれば、メールマーケティングの効率化を図ることができます。
機能を利用して効率化できるとは言えど大切なのは
- 「あなたのサービスに繋がる見込み客の獲得できるか」
- 「どんなコンテンツをステップ配信するか」
- 「見込み客の育成からセールスまで結びつけることができるか」です。
機能を利用すことに満足するのではなく、いかにあなたサービスを購入する顧客を増やし、定着させ、売上を継続的に伸ばすこれが最優先事項です。