ホームページやランディングページなど、あなたが普段利用しているサイトがいくつかあると思いますが、思い描いているような成果は出ているでしょうか?
あなたのサイトやサイトに掲載している商品やサービスが魅力的であっても、フォーム一つで、最大限の成果が得られないといった結果に繋がることも多々あります。
今回はある程度のアクセス数があるにも関わらず思うようにお問い合わせや申し込みが来ないと悩むあなたに、EFO対策=入力フォーム最適化について理解していただくと共に、コンバージョンを向上させるためのフォーム改善方法について解説していきます。
目次
なぜEFO対策を行う?フォーム最適化を行うべき理由
なぜフォームを最適化すべきか?
冒頭でも簡単に触れましたが、いくらデザインが素晴らしいサイト、魅力的な商品やサービスだったとしても、ユーザー(お客様)が必要事項を入力する際に使いにくければ、そこで離脱してしまう確率を上げ、結果的に得られるはずだった売上や売上に繋がるお問い合わせ、見込み客を獲得し損ねてしまいます。
例えば月間に10万PVのアクセス数があるサイトがあるとします。
そのうち、普段のコンバージョン率が1%だった場合、コンバージョン数は1000。
これで満足している方であれば構いませんが、「もっと売上を伸ばしたい」「もっと見込み客を獲得したい」と考えてる方であれば、1円でも、1人でも増やしたいと思うはず。
コンバージョンを増やすには、様々な要因が関わってきますが、そのうちの1つである入力フォームが原因で知らぬ間に多くの機会ロスを生じているとしたら非常にもったいないですね。
これまでと同じ月間PVだったとしても、入力フォームを改善しすることでコンバージョン率が向上し、1.5%になれば1500、2%になれば2000とこれだけでも大きく成果が異なってきます。
簡単な例ではありますが、いかにEFO対策が重要なのかがわかると思います。
必ず診断!最低限押さえるべき入力フォーム最適化(EFO)5つのチェック項目
それでは次に、現在のあなたのフォームを以下のEFOチェック項目を参考にして診断していきましょう。
1.フォームに近い位置に電話番号を表示する
特にお問い合わせフォームにてちょっとした不明点を問い合わせたい場合や急いでいる場合などに必須項目が多いと煩わしさでページから離脱してしまう可能性が高くなります。
また、ユーザーが普段からあまりパソコンやスマホを使い慣れていない場合も同様です。
お問い合わせフォームの付近に電話番号を表示して電話でも問い合わせできる環境を作っておくことで事前に回避します。
スマホユーザーも多いと思いますので電話番号にリンクを貼り、タップするとそのまま電話できる様にしておきましょう。
その他、フォームとは異なりますが同じ様な内容の問い合わせん複数受けている場合はよくあるQ&Aとしてサイトに表示しておくとユーザーに親切ですね。
2.フォーム内の不要な項目は極力減らす
続いてはフォームの項目において、必須項目以外は極力項目を減らすことに努めていきます。
- ふりがな
- 姓と名の2つにまたがる項目
- 電話番号の3つにまたがる項目
- ハイフンの入力
- ファックス番号
などが該当します。
あなたが熱心なマーケターであれば見込み客のデータはより多く欲しいと思うのは当然ですが、入力する項目が多過ぎると煩わしく感じてしまい途中で離脱してしまう確率が上がってしまいます。
上記に挙げたような、なくても支障がない項目は減らして少しでもユーザーの負担を軽減しましょう。
3.確認ページや項目を減らす
全て入力した後に移行して表示するような確認ページの場合、確認ページがない場合と比べてクリック(スマホやタブレットであればタップ)数が1つ余分に増えてしまいます。
また、メールアドレス入力項目の後にもう一度メールアドレスを確認する項目も同様です。
正しい情報を得るのが本来の目的ではありますが、ユーザーにとって少しでも入力する手間を減らすことが重要です。
4.個人情報(プライバシーポリシー)や利用規約などの表示領域を工夫する
個人情報(プライバシーポリシー)や利用規約など、ユーザーに提示すべき情報ではありますが、全て表示してしまっては最後のCTA(コールトゥアクション)まで距離が遠くなってしまします。
スクロールバーの設置や、リンクで別ページ(離脱注意、要テスト)に表示するなどの工夫をしましょう。
5.ユーザーの心理的負担を軽減する
フォームに入力する項目が多い程、ユーザーにとっては煩わしさが増えるため、心理的に負担が増加します。
あなたが必要とする情報を的確に得ることができるためにも、いかにユーザーの心理的負担を軽減するかが重要です。
例えば、必須項目と任意項目を明確にすることで、入力する負担を軽減させたり、残り入力項目数の表示や、入力エラーが発生した場合はその都度表示する、プレースホルダー(入力例)を表示するといったことが挙げられます。
また、あなたのサイトが通常2カラム構であっても、入力フォームのページは極力1カラムにして入力だけに集中してもらうのもユーザーの心理的負担の軽減方法と言えます。
以上5つの項目をチェックしてみてあなたのサイトはいかがでしたか。
これら最低限押さえるべきチェック項目を確認したら、次はEFO(入力フォーム最適化)をより有意義にするため、更に細かい所もこだわっていきます。
理解しておくべき入力フォームの基本
そもそも、あなたが作成したその入力フォームは「何のための」フォームであり、入力して送信してもらうことで、ユーザーにとって「どんなメリット(ベネフィット)」が生まれるのでしょうか。
「何のための」そして「どんなメリット(ベネフィット)」が生まれるかが明確なフォームであることで、入力する労力を費やすユーザーへの魅力を伝わり、より高確率でCTA(コールトゥアクション)を起こしてもらいます。
コンバージョン(ここではフォームに入力して送信してもらうこと)が乏しいフォームの根本的な原因の1つがこれです。
また、フォームだけに止まらず、サイト全体に言えることとして「ターゲットが不明確」もしくは「ターゲットが広すぎる」のも合わせて原因として挙げられます。
更に、フォームへの誘導箇所や数、位置、ボタンの色やアニメーション、形など細部にまで改善を注力することで、これまで思うように得られなかったコンバージョンも、面白いように変化していくと断言できます。
EFO(入力フォーム最適化)をより効果的にするためにも、これまでに挙げたような5つのチェック項目、そして入力フォームの基本を押さえながら絶えずテストを繰り返すこと、これが最重要項目です。
普段からクライアントの様々なサービスを取り扱う私たちマーケターにとっては当たり前のことですが、成果に悩む方の多くはこの「テスト」を怠っている状態が見られます。
A/Bテスト、つまり改善前と改善後の各数値(PVやコンバージョン数、コンバージョン率など)の変化に目を配り、ある箇所を変更したことでどう変化したかを明確に知ることがEFO(入力フォーム最適化)をより効果的にするポイントです。
全てはユーザーファーストである
どんなジャンルのビジネスであれ、あなた自身が狙うターゲットユーザーが欲しがるもの=あなたのサービスや商品、そしてあなた自身という方程式が成り立つ状態になると売上は一気に加速します。
今回解説したEFO(入力フォーム最適化)然り、SEO(検索エンジン最適化)然り、WEB上に表示している全てのコンテンツが「ユーザーファースト」である。これに尽きます。