GA4とは?UA(Googleアナリティクス)との違いや導入のタイミングはいつ?

Googleアナリティクス4プロパティ 違い
投稿日:2022年7月24日 | 最終更新日:2022年7月24日

自社でホームページやブログなどのメディア運営を行っている方であれば、UA(ユニバーサル)管理画面上部の告知で気付いているでしょう。

今回は、あらためてGA4とはどんなものなのか、そしてこれまでのGoogleアナリティクスであるUA(ユニバーサルアナリティクス)との違い、そしてGA4を導入するタイミングについて解説していきます。

こんな方におすすめ

GA4って?とほとんど知らない状態

GA4を知ってはいるものの、UAとの違いについていまいち理解していない

このような方の参考になれば幸いです。

それでは早速参りましょう。

目次

GA4とは?

GA4とは、2005年よりリリースされ、我々マーケターや自社内のホームページ、ブログ担当者の解析ツールとして随分とお世話になった「Googleアナリティクス」をより進化させ、現代に必要な機能を備えた新たな解析ツールです。

そもそも、これまでのGoogleアナリティクスはUA(ユニバーサルアナリティクス)と呼ばれており、2019年に前身となるプロパティのリリース、そして更にアップデートされたものが今回のGA4となります。

ちなみにGA4の正式名称はGoogleアナリティクス4 プロパティです。

では新しくなったGoogleアナリティクスであるGA4はこれまでのUA(ユニバーサルアナリティクス)と何が違い、変わったのでしょうか。

GA4(Googleアナリティクス4プロパティ)とUA(ユニバーサルアナリティクス)の違い

まず、これまでのGoogleアナリティクスであるUAではセッション(WEBサイトへのの訪問者数)とページ(PV)を軸とした計測が可能でしたが、今回のGA4ではイベントを軸として計測するように変わりました。

なぜわざわざイベントとして計測するようになったのか?それは現代の背景によるものです。

ひと昔前までは、ウェブサイト内での回遊が主となっていましたが、現在ではWEBサイトからアプリ、動画など同一のメディア内に止まらず、行き来することが多くなりました。

このユーザーの行動の変化により、以前のUAではユーザーの一部の動き(断片的に)しか計測ができずにいたため、今回新しくなったGA4でイベントとして計測することで解消できるようになっています。
もう少し例を挙げてみましょう。

UAの場合、例え動画10秒の視聴であっても3分の視聴であっても同じ1PVとして計測されます。

これではより正確な計測ができているとは言えません。

私たちマーケターや、自社のWEB担当者にしてみれば、自社のコンテンツに対してユーザーがどんな反応を示しているかより詳しく把握し、今後の改善に活かしたいものです。

この不明確な計測を今回のGA4では「イベント」として計測することで、より明確なユーザーの行動を可視化することができるようになりました。

「自社ではWEBサイトのみ運営しているので、以前のUAの機能で十分だ」という声も聞こえてきそうですが、実際はGA4方が断然便利です。(どちらにしろユニバーサルアナリティクスは廃止されますし・・・)

その理由はこれから解説するGA4の機能を見ていただけるとご理解できると思います。

ここがUAと違う!注目すべきGoogleアナリティクス4プロパティの4つの特徴

  1. 機械学習
  2. ユーザー中心の測定
  3. 自動計測
  4. BigQueryの標準搭載

といった以上の大きな特徴を持っています。

それぞれの特徴をもう少し詳しく解説していきましょう。

Googleアナリティクス4プロパティの機械学習機能

以前のUAでは、ユーザーの行動を元に過去のデータを解析することができましたが、今回新しくなったGA4では、機械学習を行い、Googleアナリティクス上で過去のデータから将来の予測が可能になります。

それに伴い「購入の可能性」と「離脱の可能性」を予測することができるようになりました。

ここでの購入の可能性とはWEBサイトやアプリに訪れたユーザーが今後7日以内に商品やサービスの購入に至る可能性を示す指標を指します。

また、離脱の可能性とはウェブサイトやアプリに最近アクティブのあったユーザーが今後7日以内に利用しなくなる可能性を示す指標です。

機械学習の機能を備えたことで、これまでに計測できなかった購入、離脱の可能性を数値化することが可能になるため、購入の可能性の高いユーザーにマーケティング施策を展開して商品やサービスの購入を促すことができるようになりました。

Google広告とあわせて利用することで、よりコンバージョンを生みやすい環境をつくることができるのです。

Googleアナリティクス4プロパティではユーザー中心の測定が可能に

これまでのGoogleアナリティクスでは、ユーザーが同一人物であってもディバイスがことなれば異なるユーザーとして認識し、計測にカウントしていたためデータが断片化されるというデメリットがありました。

GA4では、ユーザーがパソコンやスマホ、タブレットなどのディバイス、ウェブサイトやアプリといったプラットフォームに関わらず、どんな行動をとったのかを計測することができます。

  • ウェブサイトやアプリ内のユーザーID
  • Googleシグナル
  • Cookie(ディバイス情報)

といった同一ユーザーで異なるIDであっても正しく総合化し、ディバイスをまたがって行動も把握できるということです。

Googleアナリティクス4プロパティの充実した自動計測

これまでのGoogleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)でもイベントトラッキング(計測)は可能ではありましたが、トラッキングコードを個別に追加するかGoogleタグマネージャーでの設定が必要でした。

多少でも慣れている方にとっては難しいことではありませんでしたが、WEB関係の操作や知識に自信がない方にとっては少々ハードルが高いもの。

しかし、今回のGA4からは事前に測定機能をオンにすることで「離脱クリック」や「サイト内検索」「層がエンゲージメント」「スクロール数」「ファイルのダウンロード」などを自動で計測できるようになりました。

※ただし、GA4のデータストリーム>ウェブ>測定強化にてオンにすることが必要です。

アップデートされたことで、WEB操作が苦手な方でも使いやすくなったこともこのGA4のメリットと言えるでしょう。

BigQueryへのエクスポート機能の標準搭載

中級者以上の方でないと何のことを言っているかわからないかもしれませんが、UAの有料版であるGA360より利用することができた「Big Query」へのデータエクスポートがGA4では無料で利用することができます。

BigQueryとはGoogleが提供するデータウェアハウスのことで、簡単に言えばデータを別に保存できる格納庫のことです。

GoogleアナリティクスとBigQueryを連携すことで「BIツールのデータ可視化」
、「ユーザーのWEB行動データを元にセールスへの活用」「複数のデータソースをかけ合わせたような高度な分析」などが可能になり、これまでよりもより深いデータ分析、活用ができるようになります。

他にもMA(マーケティングオートメーション)ツールへの活用もできますね。

Googleアナリティクス4プロパティの導入のタイミングはいつ?

UAとの違いや特徴を理解できたところで、GA4の導入はいつから行うべきなのでしょうか?

以前からGoogleアナリティクスの管理画面上部にGA4の導入の案内が表示されていますので、すぐにでも導入は可能です。

これまでGoogleアナリティクス自体を使用していない方

これまでGoogleアナリティクス自体を使用していない方(それはそれで結構危険ですが)はすぐにGA4を導入しましょう。

WEBサイトやECサイトをお持ちの方で、データ解析をしないことはただの「やりっぱなしの状態」と変わりません。

Googleアナリティクスを使用することで、あなたのサイトがどういった状態にあるのか、ユーザーがどの様な行動やアクションを行っているのか、評価の高いページ、評価の悪いページなどが可視化できないのは非常にもったいないばかりでなく、検証や改善といった現段階よりもよりよくサイトを成長させることを拒否しているのと同じですよ。

現在ユニバーサルアナリティクスを利用している方

GA4にUAのデータを引き継ぐことができませんので、UAの利用は期限いっぱいまで行い、期限である2023年7月の数か月前である2023年3月31日までにはGA4の導入を完了させましょう。

期限である2023年7月からの導入にしない理由として、最低数か月間はUAとGA4を並行して利用して計測値や機能に慣れ、以前との比較をスムーズにするためです。

特に理由がなければ、早めに導入し、並行して解析する方が良いですけどね。

UAとGA4の違いを理解してマーケティングに活かそう

UAとGA4の違いや導入すべきタイミングは理解できましたか??

解析、分析することで自社の伸ばすべき点、改善すべき点を見つけ、より良いサイトを作り上げるとともに、マーケティングやセールスに役立てましょう。

今回解説したGA4やUAはあくまでもWEB上での解析、分析ツールです。

自社の問題の発見、解決はもちろんそれだけでなありません。

以前の記事にある分析関連記事も参考にしながら他社に打ち勝つための材料をそろえていきたいですね。

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