Instagramを運用するにあたり、インサイト解析の中でも特に注目しておきたいエンゲージメント。
Instagramのエンゲージメントとは、あなたが投稿したコンテンツ(写真や動画)などに対してユーザーがどれほどアクションを起こした(反応した)かを指します。
- いいね!
- コメント
- シェア
- 保存
などが代表とされるインタラクションです。
また、ご存じのようにInstagramではフィード投稿の他にストーリーズやリール、ライブ動画、動画といった複数の投稿方法があり、それらによって多少インタラクションの内容が異なります。
このエンゲージメントの重要性を理解し、意識することで、これまでのInstagramの運用から大きく一歩前進することに違いありません。
今回は、現在よりもより効果的なInstagramの運用を目指すために、エンゲージメントとは何か、そしてエンゲージメントを上げる(高める)ために必要なこと、エンゲージメントの計算方法について解説します。
目次
Instagramのエンゲージメントを上げるポイント
Instagramのエンゲージメントを上げる、つまりあなたが投稿した写真や動画のコンテンツに対して、閲覧しているユーザーがいいねやコメント、シェア、保存などいずれかもしくは複数のアクションをしてもらわなければいけません。
そのため、
- ユーザーにとって有益なコンテンツ(情報)である
- 同時にそれを欲するユーザーへコンテンツ(情報)を高い確率で届ける
最低限この2つの要素を満たすことが必要です。
有益なコンテンツを制作するために必要な事前設定
Instagram内のユーザーに対して有益である情報まを制作するために、まずはInstagramの基本中の基本である「運用の目的の明確化」と「明確なターゲット設定」が必要です。
企業、個人であってもInstagramを運用するにあって、何かしらも目的があるはずです。
- Instagramの投稿を発見してもらい、自社ブランドやサービスを認知してもらう。
- サービス認知、ウォンツまで引き上げ、購入してもらう。
- サービスの魅力を伝え、来店に繋げる
など。
運用の目的も定めず、ただ投稿を繰り返せば集客やセールスできるほどInstagramの運用は簡単ではありませんし、そういった企業、店舗、個人のアカウントは山ほどあります。
なによりあなたのInstagramの運用がうまくいっていなければ、すでに実感できていることでしょう。
また、運用目的が明確だとしても、ターゲット設定や更に落とし込んだペルソナ設定を怠れば、結局「だれ」に伝えるかが定まってないため、内容や訴求ポイントにズレが生じる原因となります。
明確なターゲット設定、ペルソナ設定を行い、それらによってどんなコンテンツが必要とされるか綿密なコンテンツのプランニングを行うことで、ユーザーにとって有益なコンテンツを生むのです。
更には2つめの要素である「欲しているユーザーに有益なコンテンツ(情報)を高い確率で届ける」にも影響を及ぼすことにも繋がってしまいます。
ハッシュタグの活用
そこで重要なのがハッシュタグの活用です。
GoogleやYahooなどの検索エンジンの場合はコンテンツのキーワードや見出し、テキストなど(他にも沢山ありますが)によるSEO対策によって、検索エンジンを利用するユーザーに対して、自社のコンテンツを見つけてもらうための対策を行います。
一方、Instagramでは検索エンジンのSEO対策の代わりに、Instagramのアルゴリズム、Instagram内のSEO、そしてハッシュタグの活用が必要となります。
Instagramにおけるハッシュタグの役割はあなたのコンテンツとユーザーを繋ぐ懸け橋とも言えるでしょう。
どんなに優れているコンテンツであっても、それを欲するユーザーに届けなければ、(ユーザーが閲覧しなければ)意味もありません。
Instagramのユーザーが何か情報を探す際、どんな行動をとるかを考えれば、おのずとハッシュタグの必要性を強く感じるはずです。
言うまでもありませんが、コンテンツと関連のないハッシュタグであってはもちろん無意味ですので、必ずハッシュタグはテストを繰り返して最適化しましょう。
Instagramユーザーがアクションを起こすようなコンテンツ作成
前述したようにInstagramのエンゲージメントを上げるには、ユーザーが何かしらのアクションをする必要があります。
- いいね!
- コメント
- シェア
- 保存
ここではエンゲージメントを上げるためのコツを理解しておきましょう。
Instagramのいいねの増やし方
Instagramのユーザーがどんな時に「いいね」を押すのかを理解する必要があります。
綺麗、可愛い、美味しそう、オシャレなどといった「見た目の良さ度」
ためになる、参考になる、初めて知る、真似したい、共感するなどといった「お役立ち度」
など、コンテンツによってユーザーが「良い」と思う、思わないといったポイントです。
また、投稿する最後の画像にいいねを促す画像を差し込むことも、ユーザーのいいねのきっかけとなりますので、取り入れないよりは取り入れる方が良いでしょう。
Instagramのコメント数の増やし方
有益なコンテンツであれば自然とコメントも付きますが、意図的にコメントを増やしたければ「コメントしたくなるような仕掛け」を作ることです。
Instagramのコンテンツに対して、ユーザーに意見を問いかけてみる
「私はこう思うがあなたはどう思うのか」「私はA派、あなたは何派?」「〇〇についてどう思うかコメントにご意見ください」など
つまりアクションを促すためのフックを仕込ませることが大切です。
Instagramのシェア数の増やし方
純粋にあなたはどんな時にInstagramのコンテンツに対してシェアをしますか?
- 他の人にも教えてあげたくなるような内容
- 友だちなど身の回りの人がその情報を欲しがっていた
など、つまりユーザーが第三者にその情報を拡散する時=シェアする瞬間です。
シェアに関してはこちらが促すというよりもより自然に発生するに近いユーザーのアクションと言えるでしょう。
テクニックとしては、いいねの時と同様にコンテンツに促すテキストや画像を差し込む程度でしょうか。
Instagramの保存数の増やし方
Instagramを運用している方の中でも意外と軽視している「保存」数。
知らない方もまだまだ多いようですが、この保存数はInstagramないのアルゴリズムでも重要とされているユーザーのインタラクションの1つです。
ユーザーに保存されている情報=ユーザーにとって有益な情報である証拠としてInstagramがそのコンテンツを高く評価する傾向にあります。
保存される数、保存されるコンテンツの数が多い程、アカウント自体の評価も高まり、他のユーザーのフィード投稿内にも表示される可能性が高まるわけです。
ブログやホームページといったインターネット上にあるコンテンツで言えば、被リンクの役割に近いイメージとして捉えてください。
では、あなたのInstagramのコンテンツがより多くのユーザーに保存されるにはどういったことに気を付けて制作、投稿していかなければいけないのでしょうか。
- 現在のトレンドに乗った新鮮さのあるコンテンツ
- 逆にトレンドとは無縁、普遍性のあるコンテンツ
- ユーザーが何度でも繰り返し閲覧したくなるようなコンテンツ
- コンテンツにボリュームがあり、後でじっくり閲覧したくなるようなコンテンツ
- 複数のコンテンツにわたって提供するようなコンテンツ
などといったコンテンツを制作することが重要と言えます。
ストーリーズの滞在時間を伸ばす
一見エンゲージメントを上げることと関連性がないように見えるストーリーズですが、実は間接的には影響を受けています。
そもそも何かしらのアクションを起こすようなユーザーにリーチしなければ、エンゲージメントはうまく上がりません。
リーチ数が少ない主な原因としてホーム率の低さ、つまりユーザーとの親密性の低さが挙げられます。
Instagramのアルゴリズムの1つには親密性の高いユーザーに優先的にコンテンツを表示するシグナルがあります。
あなたが投稿するストーリーズの滞在時間を伸ばすことで閲覧するユーザーとの親密な関係を築きますーとの親密な関係を築くことで、ホーム率の増加を目指します。
ユーザーとのコミュニケーションをとる
エンゲージメントの低下の理由として、ユーザとのコミュニケーション頻度の低さも挙げられます。
あなたが投稿したコンテンツに対してのコメントやDMの返信などが該当します。
コミニケーションをとることでそのユーザーとの信頼関係を深くすることで自ずといちユーザーに対してのエンゲージメントが上がることにも繋がります。
更にはInstagramがコミュニケーション頻度の高いユーザーに対して関連性のあるアカウントだと判断し、あなたが投稿するコンテンツを評価し、優先的に表示します。
つまり、実際に直接信頼関係を築くことで、併せてInstagram側の評価も上がる結果、エンゲージメントを上げることに繋がるのです。
ここまでのまとめ
①ユーザーにとって有益なコンテンツを作るためには「運用の目的の明確化」「明確なターゲット設定」を行った後にコンテンツプランニングを行う。
②それに伴い、ユーザーにとっての悩みの解決方法=あなたのコンテンツや自社サービスという方程式を確立する。
③正しく届けるために適切なハッシュタグを活用する
④インタラクションを増やすコツを理解する
⑤ユーザーとの信頼関係を築く
これらの要素を意識しつつ、「データ」として蓄積し、検証や改善を繰り返して最適化を行いましょう。
合わせて知っておくべきInstagramのエンゲージメント率の計算方法
弊社ブログで何度もお伝えしているように、マーケティングには「分析」が非常に重要となります。
今回解説しているエンゲージメントに関しても必要不可欠です。
そのためにもあなたのアカウントではどれほどのエンゲージメントを獲得しているのかを把握しておきましょう。
Instagramのエンゲージメント率の計算方法は以下となります。
Aはあなたが定めたKPIなどに関連する数値を入れましょう。
A=フォロワー数、インプレッション数、リーチ数など
繁盛マーケティングではこのAの部分には「リーチ数」を当てはめています。
本記事内にて先述しましたが、いくら綿密にプランニングを行って制作したコンテンツであったとしても、結局のところユーザーに届いていなければ意味をなさないからです。
Instagramを運用している方は必ずこのエンゲージメント率を算出して、運用の目安としましょう。
>>マーケティングには欠かせないKPIやKGIとは?その違いは何?
Instagramのエンゲージメントの重要性を理解し現在のInstagramマーケティングに活かす
Instagramのエンゲージメントとは何か、エンゲージメントを上げるためにはどんなことをすべきか、エンゲージメントの計算方法は理解できましたか。
どのマーケティングにおいてもデータの解析や分析は必須です。
Instagramの運用においては今回解説したエンゲージメントも非常に重要なポイントと言えます。
エンゲージメントやその割合は、Instagram運用者が、ユーザーとの関わりを示す数値として、Instagramのアルゴリズムを利用してより露出を高めるため、そしてユーザーにとって影響力のあるアカウントだと高く評価してもらうための役割を果たします。
Instagramの運用をしているがなかなか思っているような成果が出せない方は、ぜひ本記事をきっかけにエンゲージメントにも注目して改善の材料にすることをお勧めします。